結末(仮) あたし、宇宙へゆく
どうも作者です。ひょっこりはん!
漫然と書き継いでいますが、このへんで結末を決め打ちしておきたいと思っています。そろそろ書くのをやめたいからです。あと2〜3話書き足して、あとは時系列順に並べて、小説っぽい文章に整えて、電子書籍化ってところでしょうか。2万字くらいですね。
「百万回死んだ主婦」こと「あたし」ですが、最後は宇宙で百万回目の死を迎えます。だってこれしか百万回死ねる方法がないからです。
アイデアのひとつとして「超高速連続自殺装置」をスチームパンク形式で書くアイデアがあります。「あたし」の三代か四代前のご先祖さまが「最短で百万回死ぬため」に考案したマシーンです。明治か大正時代のはなし。蒸気機関。
「あたし」の子どもですが、これは男子しか生まれなかった設定です。つまり「あたし」の「百万回死ねる血統」が途絶えます。恋愛結婚したはずの夫と離婚してから再婚はしなかったので子どもは「長男」だけです。女系のみに受け継がれる血統なので、ひとり息子の「長男」は「あたし」よりも先にヒトとしての寿命をむかえます。悲しいですね。
宇宙で死ぬ。イメージとしてはサンドラ・ブロック主演『ゼロ・グラヴィティ』で助からずに遭難するイメージですね。酸素が途絶えたあと絶命と蘇生を百万回に到達するまでひたすら繰り返す。
ちなみに。余計なことですが、おれはサンドラ・ブロックが好きではありません。むしろ嫌悪感をおぼえます。癇に障るんですよね、なぜかわかりませんが。映画『スピード Part.1』のときは好きだったはずなのに。『デンジャラス・ビューティー』はギリギリセーフ。サンドラ・ブロックにも良いところはあるはずだと思って他の主演作をがんばって観ましたがやっぱり嫌悪感が先に立って映像を中断しました。おれの根深いところにもしかするとサンドラ・ブロックのようなタイプの女性を蔑視するマインドがあるのかもしれません。
※ ※ ※ ※ ※
宇宙しかない。あたしは最終結論に達した。
とりあえずJAXA(宇宙航空研究開発機構)に電話した。
「あのう、宇宙に行きたいんですけど、つぎに打ち上げるロケットに乗せてもらえませんか?」
「なるほど。ご応募ありがとうございます。恐れ入りますが、いまは募集しておりません」
「そうですか。わかりました」
「またのご応募をお待ちしております」
タイミングが悪かった。代替案があった。
つぎは、ロケットに乗って月へ遊びに行くらしい大手アパレルECサイトの社長のツイッターにDMを送ってみた。
「はじめまして。あたしも宇宙に行ってみたいです。月に行くとき一緒に連れて行ってもらえません。トランクの隅っこでも良いのでよろしくお願いします」
1週間経っても返信がなかった。同じ文面をもういちど送ったけれどダメだった。残念。
それから数十年後。百歳を超えていまだ生き続けていたあたしは、ついに作戦を強行した。小惑星探査機「はやぶさ7」を打ち上げるためのロケットであるH2Aロケット81号機に忍び込んだ。極限までダイエットしたのでロケットに与える影響はきわめて軽微であるはずだ。
あたしの計算どおり、あたしを乗せたH2Aロケット81号機は地球の重力圏から脱出するために必要な第二宇宙速度に到達した。トマトダイエットの成果だ。あたし、宇宙へゆく。
探査のながい旅路へと向かう「はやぶさ7」の背中を見送りながら、あたし両手を振った。さようなら。再び会うことはないだろうけれど互いの道を信じて進んでゆこう。
酸素ボンベなんてもちあわせていない。息ができない。死ぬけれどすぐに生きかえる。あたしは3着のスキーウェアを厚着してきただけ。第二宇宙速度のせいで結局ぜんぶ破れてしまった。
あたしは裸だった。宇宙空間は寒い。せめて太陽のほうに手のひらを差し出して暖を取れないか試した。あったか〜い。
無重力なのか何なのか、常にくるくると回転して目まぐるしい。たぶん時速数万kmのスピードで移動しながら、あたしは宇宙を漂いながら絶命と蘇生をひたすら繰り返した。
やがて、あたしは「
……九十九万九千九百九十一
ようやく死ねる
……九十九万九千九百九十二
石に成り下がる生き地獄はイヤだから
……九十九万九千九百九十三
ああ、長かった
……九十九万九千九百九十四
やり残したことなんて無い──はずだけど
……九十九万九千九百九十五
こわい
……九十九万九千九百九十六回
なにこれ。イヤな感じだ
……九十九万九千九百九十七回
さむい。くるしい
……九十九万九千九百九十七回
やり残したこと……あるかも
……九十九万九千九百九十八回
死にたくない。 ……九十九万九千九百九十九
いやだ死にたくない死にたいなくしにないくにな隕ウ閾ェ蝨ィ闖ゥ阮ゥ陦梧キア闊ャ闍・豕「鄒�惧螟壽凾縲ら�隕倶コ碑�逧�ゥコ縲ょコヲ荳蛻�協蜴��闊主茜蟄舌り牡荳咲焚遨コ縲らゥコ荳咲焚濶イ縲り牡蜊ウ譏ッ遨コ縲らゥコ蜊ウ譏ッ濶イ縲ょ女諠ウ陦瑚ュ倅コヲ蠕ゥ螯よ弍縲�闊主茜蟄舌よ弍隲ク豕慕ゥコ逶ク縲ゆク咲函荳肴サ�ゆク榊椶荳肴オ�ゆク榊「嶺ク肴ク帙�譏ッ謨�ゥコ荳ュ縲ら┌濶イ辟。蜿玲Φ陦瑚ュ倥ら┌逵シ閠ウ鮠サ闊瑚コォ諢上ら┌濶イ螢ー鬥吝袖隗ヲ豕輔ら┌逵シ逡後ゆケ��辟。諢剰ュ倡阜縲ら┌辟。譏弱ゆコヲ辟。辟。譏主ース縲ゆケ��辟。閠∵ュサ縲ゆコヲ辟。閠∵ュサ蟆ス縲ら┌闍ヲ髮�サ�%縲�辟。譎コ莠ヲ辟。蠕励ゆサ・辟。謇蠕玲腐縲り娼謠占湊蝓オ縲ゆセ晁握闍・豕「鄒�惧螟壽腐縲ょソ�┌鄂」遉吶ら┌鄂」遉呎腐縲ら┌譛画$諤悶る□髮「荳蛻�。帛貞、「諠ウ縲らゥカ遶滓カ�ァ��荳我ク冶ォク莉上ゆセ晁握闍・豕「鄒�惧螟壽腐縲ょセ鈴仭閠ィ螟夂セ�ク芽乱荳芽娼謠舌�謨�衍縲り握闍・豕「鄒�惧螟壹よ弍螟ァ逾槫測縲よ弍螟ァ譏主測縲よ弍辟。荳雁測縲よ弍辟。遲臥ュ牙測縲り�髯、荳蛻�協縲ら悄螳滉ク崎劒謨�りェャ闊ャ闍・豕「鄒�惧螟壼測縲�蜊ウ隱ャ蜻ェ譖ー縲らセッ隲ヲ鄒ッ隲ヲ豕「鄒�セッ隲ヲ豕「鄒�Ι鄒ッ隲ヲ闖ゥ謠占湊蟀�ィカ縲り握闍・蠢�オ�──あたしは死んだ。
百万回死んだ主婦(順不同) 焚書刊行会 @imagawatatsuya
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