第4話 聞こえない。
ふと、教室で説明をしている40代らしき男性を見る。
[こんなに毎年人が来ないなら、この会も来年からは無しだな。正直面倒くさいし、冊子も配っているからこの会いらないじゃないないか!]
聞こえてきた。心が。
僕は初めてこの力を得た時から自分なりにこの力について解析してきた。
1.この力は相手が思っていることがわかること
2.なぜかその声は自分の内側からきこえてくること
3.自分の目で直接見えているもの(TVとかはダメ)が対象であること。
4.人間のみの心が聞こえること。
そして、結論として僕がこの力と向き合うためにはその心に耳を貸さないことが必須だと分かった。それができないと中学の時みたいなことになる。その時のことはまたいつか話そう。
正直、いらない力だ。
人間知らない方がいいことでこの世の中は出来ている。
一種の呪縛なのだ。この力は捨てようにも捨てられない。
ん?
おかしい
なにかが
まて。
隣のこの女。
なぜ......
心が聞こえない?
プルーストの泪 月川望 @tukinozo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。プルーストの泪の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
近況ノート
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます