おチンチンを初めて揉んだ日
ボクはいま便所に入っている。いつもより長くだ。それには訳がある。おチンチンをいじってみたくなったのだ。
何かおチンチンの先っちょがムズムズして、ちょっといじってみたらどうだろうか?という思わせる節を感じたのだ。正確に言うと、いじるというより揉むかな?
ボクは小6だが、最近学級で「旦那凝ってますね。揉んであげましょうか?」というやり取りを頻繁に耳にする。もちろん凝ってるとはおチンチンのことで、これは小5までは使われなかったやり取りだ。
ボクはウンコをした後、そのムズムズする当のおチンチンをしげしげと眺めた。長さは5㎝くらいだろうか?幅は1.5㎝くらい?その先っちょのほうがゴムで結んだみたく閉じている。そしてとても柔らかい。大福餅よりは柔らかいが、マシュマロほどのものではない。
ボクはそのムズムズするとっても柔らかいおチンチンをビックリしたように眺めながら、一心不乱に揉み出した。
柔らかいおチンチンをシュゴシュゴシュゴッ!と揉むのはとても気持ち良くて、その柔らかさが幸せ感となって指先いっぱいに広がっていった。ムズムズ感のほうも何だか増幅していくようだった。そしてあろうことか、ムズムズ感が増幅していくにつれて鼻息が自動的に荒くなっていき、ボクのおチンチンを揉む速度は次第に増していった。その中でボクは何か来たるべき異変がどうも間近に待ち構えているような不安と期待の入り交じった予感を感じずにはいられなかった。
その異変はまず当のおチンチンに当然現れた。何とボクのおチンチンが大きくなりつつあるようなのです!何だ!?どうして!?しかも大きくなりつつあるようであるばかりでなく、何と堅くもありつつあるようなのです!何だ、一体これは!?ボクはいま変身でもしているのか?ちんこを端緒にしてボクは何者かに変身しているのか?ボクは何者かに生まれ変わるのか?新人類にか?宇宙人にか?
そしておチンチンが大きく堅くなるにつれ、ムズムズ感は限りなく増大していき小宇宙を形成するほどまでに大きくなった。その頃にはもうボクは野獣のような激しさでダッシュでちんこを揉んでいるのだった。
「うおりゃあああああぁぁぁぁぁーーーーーーーっ!!!!!」
ついにおチンチンの膨張が臨界点に達し、5㎝ほどだったものが、17㎝にまで巨大化されていた。また最初は大福餅よりも柔らかかったものがいまでは全力で折ろうとしても折れないほど堅く緊密なものになっていた。
当然脳内の小宇宙にもムズムズ感を1億倍も増幅したようなとてつもない切なさの突風が渦を巻き、ボクは目を白黒させながら最後の詰めとばかり猛獣が獲物に飛びかかるほどの勢いでおチンチンを揉んだ。
「うおぅ!!これが人間から何者かに変身する時の気色か?超能力者に変容する時の体感か?新人類に進化する時の感じか?神に解脱する時の至福感か?ボクは・・・ボクはいま無敵なりぃ~~~~~っ!!」
そしてその変容が数秒後に迫ったことを直観したボクは、おチンチンを揉み続けたまま便所を飛び出し、ギョッとしてボクを振り向く父母のいる居間を突っ切って、階段を駆け上り、2階のベランダから颯爽とダイブしたのだった。
「ボクはいま無敵なりぃ~~~~~っ!!」(その瞬間学級で一番太腿が丈夫そうな坂本梨花さんの太腿を脳裏に描いた)
庭に着地した瞬間にちんこから多量の液体が噴き出して脚からポキリという音も聞こえたが、痛みはまったくなかった。気の狂うほどの気持ちよさだけが100%あった。
「みろ、無事だ!ボクは、いま無敵なりぃ~~~~~っ!!」
発狂するほどの気持ちよさと共に多量の液体がピュッ、ピュッとジェット噴射の勢いで何度か出、それが出終わると、今度は湯上がりのような虚脱感が訪れ太腿に猛烈な激痛が押し寄せてきてボクは気を失った。
こうしてボクのおチンチンの初揉みは、大腿骨骨折というおまけ付きで幕を閉じた。
ガイジ的短編集 菩薩@太子 @kimchi
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