第11話闇に染まった魔獣とは

「はあー、疲れた」

ラクラスは、ダークタウラスとダークハイガーゴイルを倒して疲れて学園に帰ってきた。

「ラクラス君、どこに行っていたのかね?」

門の前にシャルティガナ学園長とウィルム先生が待っていた。

それを見たラクラスは、やばいと思い冷や汗がでた。

「いや、散歩に…………」

「嘘は、良くないよ」

シャルティガナ学園長が怖い笑みで言った。

「す、すみません、南門に行って魔族と戦っていました!」

「やっぱりか」

シャルティガナ学園長とウィルム先生は呆れた表情で言った。

「で、魔族は倒したのか?」

「は、はい1匹倒しました」

「あれ、2匹じゃなかったのかい?」

「いやー、もう1匹は逃げられました」

「そうか、で、その背中の黒い血はなにかな?、ガーゴイルの血ではないよね」

「えっーーと」

ラクラスは、闇に落ちた魔獣と戦って勝ったなんて言ったらどうなるのかと思った。

それに、闇に染まった魔獣なんて騎士団員でも倒すのが難しい相手だからラクラスは困っていた。

「普通のタウラスの血です!」

「嘘だね」

ラクラスは、普通のタウラスの血と言ったがあっさり嘘だとシャルティガナ学園長にバレてしまった。

「ラクラス君、その黒い血は闇に落ちた魔獣もしくは闇に落ちたタウラスではないかね?」

「えっ・・・・・」

ラクラスは、闇に落ちた魔獣の血ではないかと聞かれて動揺した。

「ラクラス、本当のことを話してはくれないか?、闇に落ちた魔獣なんて普通は存在しないんだぞ」

「分かりました、全てをお話します」

「少し場所を変えようか」

シャルティガナ学園長はそう言うと、学園長室へとラクラスとウィルム先生を連れて行った。

「では、話してくれるかね」

「はい、今回南門の魔族の騒動で外にでましたそれで、魔族を1人倒したら魔王の側近の二十五天王の1人……」

「ちょっと待ってくれ、ラクラス君!」

ラクラスが話しているとシャルティガナ学園長が動揺した表情でラクラスの話しを遮った。

「学園長!」

ウィルム先生も動揺した表情で言った。

「どうしたんですか?」

ラクラスが不思議そうな顔をして言った。

「いいかいラクラス君、二十五天王というのは魔王ギルゾガーンの側近で最強の魔戦士といわれているんだよ」

「えっ…………」

「それが、逃げるということはラクラス君は恐ろしいほど強いということか」

「その二十五天王の名前は?」

ラクラスが魔王ギルゾガーンという知らない名前を聞いてキョトンとしているとウィルム先生はその二十五天王の名前を聞いてきた。

「えっ……、エルスと言っていました」

「それは、本当か!」

「学園長!、エルスってあの二十五天王の召喚の魔戦士の1人ですよ!」

シャルティガナ学園長とウィルム先生は、驚いた表情をしていた。

「それで、なんという魔獣を召喚したのかね?、ラクラス君」

「は、はい、えっーと、ダークタウラスとダークハイガーゴイルです!」

「嘘だろ!」

ウィルム先生がラクラスのダークタウラスとダークハイガーゴイルという言葉に凄い表情で言った。

「学園長!、ダークタウラスとダークハイガーゴイルは神話の化け物です!」

「それは、どういうことかなウィルム先生」

「ダークタウラスというのは、1匹で国1つを滅ぼします!」

「へぇー、そうなんだ!」

国をも滅ぼせるダークタウラスを倒したラクラスは、あんな弱いのに国1つを滅ぼせるんだと思った。

「そして、ダークハイガーゴイルは、全てのガーゴイルの頂点です!」

「マジで!」

ラクラスは、あんな簡単に瞬殺したガーゴイルがそんなにも強かったなんてと驚いていた。

「ラクラス君、君は、何者かね?」

「えっ、ただの元平民ですけど」

ラクラスはそう言うと、シャルティガナ学園長とウィルム先生は疑いの目をしていた。

「ラクラス君、魔力測定をしてみようか!」

「えっ?」

魔力測定という奇妙な言葉にラクラスは驚いた。

それに、ラクラスの前世のイザナギの時の身体では魔力測定の装置なんてなかったから、自分がどれだけ魔力を持っているのか興味はあった。

「分かりました、測定基準を教えて下さい」

「いいでしょう、100万以上で賢者、50万以上で大魔術師、10万以上で魔術師、8万以上で魔法使いA級、6万以上でB級、5万以上でC級、2万以上で大人の魔法使い、1万くらいで青年の魔法使い、5000くらいで学園の生徒ぐらいだよ」

ラクラスは、やばいと思った。

それもそのはず、ラクラスの前世のイザナギの時は初級魔法で山を3つほど破壊したりどれだけ魔法をつかっても全然魔力切れにならなかったのでやばいと思った。

「それでは、測ろうか」

「は、はい」

ラクラスは、動揺しながら手を測定する鏡に手を置いた。

そして、鏡から黒い雷がでた。

「なんだ、この波動は!」

ウィルム先生は、驚いて言った。

そして、その凄い波動は学園の周りに大きな地鳴らしを起こした。

「なんだ!」

「なにが起こっている!」

学園の生徒や教師や学園の周りの平民は災害かと驚いていた。

「やばいそうだな」

そして、ラクラスが魔力測定の鏡から手を離したその瞬間、魔力測定の鏡が黒くなった。

「なんだ?」

ラクラスが近づくと1枚の紙をだして鏡にヒビが入った

そして、いきなりパリンと音をたてて鏡は粉々になった。

粉々になった魔力測定の鏡から出てきた紙には魔力が記されていた。

「えっ!」

ラクラスは、魔力の数値に驚きを隠せなかった。







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伝説の神話賢者の最強伝説~伝説の賢者が次の人生の為に転生しました 鮫紙 大使 @haya1215

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