第10話魔族対ラクラス

「このガーゴイルをやったのを見たぞ」

「えぇ、そうですか」

魔族の1人がやってきて、周りを見てラクラスに言った。

「貴様は、俺が倒す!」

「やれるもんならな!」

魔族が魔法を打つ構えをしたと同時にラクラスは剣を構えた。

「くらえ!、炎の風よ、現れて敵を吹き飛ばせ、炎の瞬風レッドソニック

「ふっ、魔法剣技・炎の舞斬フレイムダンス

魔族が魔法を打つとラクラスはその魔法を真正面から斬り打ち消した。

「なに!」

魔族は、驚いてつぎの魔法の詠唱を間違えて魔法を発動することができなかった。

「いまだ!」

ラクラスは、この瞬間を待っていたかのような速度で魔族との距離を縮めた。

「くそ、炎の壁よ、敵を……」

「遅いよ、魔力付与、斬剣、強制切断、強靭化、鋭利化」

そして、ラクラスは5つの魔力付与を剣にして魔族を斬った。

「くそ………が………」

「討伐完了っと」

ラクラスは1匹目の魔族を倒してもう1匹の魔族の方へ向かって行った。

しかも、ガーゴイルの群れもほとんどやられていたのでラクラスはガーゴイルの群れを無視した。

「きたか」

残った魔族は、不快な笑みを浮かべていた。

そして、ラクラスが魔族の前に着いた。

「貴様が、あいつをやったんだな」

「あぁ」

「ふっ、貴様はここで倒して行く必要がある、言っても俺が倒す必要はないんだが」

「それは、どういうことかな」

魔族は、自分以外にいまは何もいないのに何かを頼ってラクラスを倒そうとした。

「では、名乗っておこう、魔王様の側近の二十五天王のエルス、以後お見しりおきを」

「それは、どうも俺はラクラス・レギオン」

「それでは、君の相手を召喚するよ、こい、闇の魔獣よ、ダークタウラスとダークハイガーゴイル!」

そして、エルスはでかい斧をもった2本足で立つ牛と闇に染まったガーゴイルを召喚してきた。

「なかなかだな」

ラクラスは、なかなかの獲物に少しドキドキしていた。

「行け、ダークタウラス!、ダークハイガーゴイル!」

そして、ラクラスに向かってダークタウラスとダークハイガーゴイルが襲いかかった。

「まずは、あの奇妙な牛からだ」

ラクラスは、先に来たダークタウラスに向かって走りながら剣を構えた。

「火炎剣技・灼熱の炎斬バーンブレイド!」

そして、ラクラスはダークタウラスの首をはねた。

「討伐完……、ん?」

ダークタウラスは、確かにラクラスは首を跳ねたけど、ラクラスが見た前にはダークタウラスの首はくっついていた。

「まさか、再生だと」

ラクラスは、再生というスキルに驚いた。

「やっかいだな」

「いいぞ、ダークタウラス!」

エルスが喜んでいる中ラクラスは、1つダークタウラスを一瞬で倒す技があると思った。

「よし、あれだ!」

ラクラスは、ダークタウラスの首を目がけてまた跳んだ。

「無駄だ!、闇に染まった魔獣は再生をもっているからどんな攻撃もすぐに再生する」

エルスは、もう勝った気でいた。

「やれ、ダークタウラス!」

そして、ダークタウラスが斧を構えると、ラクラスが剣を構えた。

「聖光剣技・光の散斬シャイニングピラー

そして、ラクラスはダークタウラスの首をもう1回はねた。

「無駄と言っただろ、ん?」

エルスが見た先には、ダークタウラスが再生しないでそのまま倒れていった。

「嘘だ、なぜ!」

エルスが驚いて言った。

「いやー、まさか本当ににきくとはな」

「何をした、貴様!」

「いや、闇には聖なる光を使っただけだ」

「くそ、ダークハイガーゴイル!、俺の転移する時間を稼げ!」

そして、ダークタウラスがやられ焦っていたエルスが逃げるためダークハイガーゴイルに逃げる時間を稼がせた。

「待て!」

「やってられるか!」

魔族が転移の魔法陣を描き始めた。

「くそ、追いつくか」

ラクラスは、逃がさないように全速力でエルスの魔法陣を止めようとした。

しかし、ダークハイガーゴイルが邪魔をした。

「ぐぎゃぁーーー!」

「邪魔だ!、聖光剣技・光の散斬シャイニングピラー

そして、ラクラスはダークハイガーゴイルを1発で倒した。

「よし、完成だ!、転移!」

そして、ラクラスが剣をエルスに追いついたと思い振ると剣がエルスの身体をすり抜けた。

「くそ、間に合わなかったか………」

ラクラスは、悔しそうにしていた。

「まあいい、俺も帰るか」

そして、騎士団もガーゴイルの始末をしていたのでラクラスは、普通の人には見えない速さで走った。

そして、ラクラスは、重力魔法を使い壁を上がり壁を通り越して下に降りて仮面とマントを収納魔法にしまって学園に帰って行った。













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