第9話魔族

「みんなー、授業を始めるぞ!」

「はーい」

担任の先生がそう言うと、クラスの皆は席に座った。

そして、授業を始めようとした瞬間に校内のベルが鳴った。

「緊急速報、南門より魔族が2体とガーゴイルの群れが出現したので、至急校内の地下に避難して下さい」

そして、校内のアラームがなるとクラスの皆は不安そうな表情をして地下へと先生方に誘導された。

しかし、ラクラスはこっそりと列を抜け出して外へ行く裏口の玄関へと向かった。

「これは、チャンスだ!」

ラクラスは、生き生きとした表情で南門へと向かった。

そして、ラクラスがいないことに気がついたレドーナが近くの先生の方へ向かった。

「先生!、ラクラス君がいません!」

「何!」

「さっきまでいたんですけど…」

「うーん、まさか!」

そして、何かを勘づいた先生が近くにいたウィルム先生の方に行った。

そして、何かを話しているとウィルム先生が頭を抱えて走って学園長のいる部屋へと向かった。

「どうしたの?」

「ラクラス君がいないんだって」

「嘘だろ」

ラクラスのクラスの生徒は、心配そうにしていた。

その頃ラクラスは、南門の近くにいたので、重力魔法で門を飛び越えようとした。

しかし、ちょうど南門の門が開いたので騎士団に隠れて一緒に出ようとした。

「全員、準備はいいな!」

「はい!」

騎士団の偉そうな人が先頭に立って言うと、周りの騎士団員が不安そうな表情をしていたが覚悟を決めて返事をした。

「それでは、突撃!」

そして、騎士団員達は魔族とガーゴイル達が立っている方向へと走って行った。

「来たか、愚かな人間共が!」

1人の魔族がそう言うと、ガーゴイル達が飛び上がった。

「やれ、ガーゴイル達!」

そして、突撃した騎士団員とガーゴイルの群れがぶつかった。

「うわあーー!」

「だれ…………か」

ガーゴイルの群れが何体か倒されたがまだ、数は20匹ほどいるのに対して騎士団員は残り50人しかいなかった。

「密集陣形を取れ!」

騎士団員達が固まって行動し始めた。

「ぐがーーー!」

そして、騎士団員達はガーゴイルの群れに囲まてれた。

「まずい、このままじゃ」

ラクラスは、まずいと思い収納魔法から黒い仮面と赤いマントを付けてガーゴイルの群れへと突っ込んだ。

そして、ラクラスが剣をだして1匹のガーゴイルに剣を当てた。

「こっちだ!」

そして、何匹かのガーゴイルがラクラスの方へ来た。

「いまだ!」

そして、ガーゴイルが爪をたててラクラスに攻撃しようとした。

「火炎剣技・炎の舞斬フレイムダンス

そして、ラクラスが1匹のガーゴイルを斬った反動で体制を変えてもう1匹のガーゴイルも斬り刻んだ。

「ぐぎゃーーー」

そして、真っ二つになった2匹のガーゴイルを見た残った3匹のガーゴイルが一斉にラクラスに襲いかかった。

縮地しゅくち!、からの、剣技・雷閃斬らいせんざん

そして、ラクラスは残ったガーゴイルを閃光の如く一瞬で斬り刻んだ。

「なんだ、あいつは」

「あのガーゴイルの群れをあんな短時間で」

ガーゴイル達に戦わせて高みの見物をしている魔族の2体が言った。

「あいつ、面白そうだな」

「いくのか?」

「あぁ!」

そして、一体の魔族がラクラスの方へ飛んで行った。

「来たか」

ラクラスは、魔族が来たのを見てニヤッと笑った。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る