第2話天地開闢(後編)

午後の授業も終わり今は下校中だ

まぁぼっちで嫌われ者の僕は帰りに遊ぶ友達もなくいつも真っ直ぐ家に帰る

傍から見れば真面目な子だと思われるが、それは違う一人で遊んでも楽しくないからだ



ただいま〜

おかえり、どうだった学校は

母さん僕は高校生何だから一々聞かなくてもいいだろ

でも気になるじゃん!それでどうだったの?

いつも通りだよ

いつもそう言う返事する

由香は?

今部屋にいるよ勉強だって

そうか


ガチャリ


由香何やってるんだ!お兄ちゃんの部屋で

何でもいいでしょて言うかキモにぃ可愛い妹に勉強教えなさいよね

なんだよその言いぐさは

ホントの事言っただけじゃん

そんな言い方するなら僕だってもう教えないぞ

私だってキモにぃに教えてなんかほしくないけどキモにぃ無駄に頭いいから・・・

はぁ 分かったよ何処が解らないんだ

ココとココ

あ〜それなら・・・・・・と妹に勉強を教えているとあっという間に時間は経ち


あなたたちご飯よ

はーい


そう言えば母さん最近仕事どう?

大変よでもあなた達がいるんだもの母さん頑張らなくちゃ!

そう



三日後・・・

僕は相変わらず一人で昼休みを過ごしてた


キンコンカンコーン

菱川くん菱川くん至急職員室に来てください


うわぁ菱川が呼び出されてる

なんかやったのよ


そんな声も聞こえたが僕は無視して職員室に向かった


菱川くん速く教材をかたづけて来てください

一体どうしたんですか!

君の母親が交通事故に遭われたそうです。

えっ本当ですか

はい本当です


その事を聞き、すぐ様妹にも連絡して病院に向かった


母さん母さん

ねぇお母さんお母さんてば

母さんはすぐ様手術室に入ったが僕達の想いが届くこともなく母さんは死んだ


母さんの葬儀ではずっと由香は泣いていた

本当は僕も泣きたかったが妹の事を考えると僕は泣けなかった



母さんの葬儀から1週間後我が家に弁護士が訪れた。どうやら母さんは遺言状を書き残してたらしい


弁護士が母さんの遺言状を読みはじめた

えっと遺産配分は娘の菱川由香そしてその兄の菱川大地それと吉川空汰の三人で均等に分け合うこと

えっ! 吉川空汰

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

天と地の復讐録 西野悟 @Nishinoshibito

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る