「子供の心」を真剣に考えたことはありますか?

 何年経っても忘れられない出来事は、誰しもあるのではないでしょうか?

 この物語は、そんな遠い昔に経験した出来事を思い起こさせてくれる作品です。

 主人公の「僕」は、一匹の小鳥を拾い、世話をします。毎日、夜中に起きて懸命に小鳥を育てます。彼の母親が感心するほどに。

 ムクと名付けられた小鳥は、父親の提案で散歩に連れて行くことになりますが——。

 ラストは切ないですが、深く考えさせられる作品でした。

 この作品を通して大人がなかなか気付けない、子供の純粋な思いを知って欲しいと思います。