不思議な匂いの話

第1話

　ふとした時に匂いを感じる時がある。

それも、うとうとし始めてとてもリラックスした状態の時に限って。

少し前突然ミントの香りがした。

鼻の奥からわきあがるように一瞬強烈に感じ、余韻のように鼻の穴から抜けていった。

今までで覚えているのはカサブランカの香り、大好きな人の身体の匂い、そして今日のミント。

それまでに何度かそうゆうことがあったが、気のせいと流してきたのでいちいち覚えていない。

カサブランカは亡くなった従姉が好んでいた。

従姉が遊びにきたのか、心配して様子を見にきたのか。

大好きな人の匂いは私の身体の中に残っていた匂いが逆流したのか、

もしかしたら会いにきてくれたのかな？夢の中で。

そしてミント。謎だ。

私の記憶の中にミントの人は居たかな？

忘れてごめんね。ミントの人。

それとも未来で会えるのかな？