第87話 ヨセフ ヤコブの臨終の預言 1

臨終の預言と成就です。長男から順番です。

創世記49章に記録されています。抜粋してます。


ルベン 「ルベン、あなたは私の長子、私の精力、私の生殖力の始め。威厳の卓越した者。だが大水の奔放のゆえに、あなたは卓越してはいけない。あなたは父の寝床に上がったからだ」


 ルベンは確かにヤコブの長男でした。しかしはしためビルハと近親相姦をするという、自制の無さを示しました。その自制の無さゆえに、ルベンの子孫は約束の地に入る直前、自分の思いを優先し過ぎて、入れませんでした。


シメオン 「シメオンとレビとは兄弟。彼らの剣は暴虐の道具。彼らの激しい怒りと甚だしい憤りとは呪われよ!彼らをイスラエルの中に散らそう」

 シメオンとレビは妹の敵討ちに相手を殺し、略奪するほど気性が激しかったのです。ヨセフを殺そうとした主犯格です。それで人質に指名されました。この二人は母親レアの愛情の欠如とも言われています。子孫は相続地がなく、飛び地として与えられただけでした。


レビ 「わが魂よ、彼らの仲間に連なるな。彼の集いに連なるな」 

 レビも兄、シメオン同様情け容赦ない心の持ち主でしたが、ヤコブの臨終の言葉を聞いて悔い改めたので、子孫は神の憐れみを受けます。

 12部族の中で大事な役目を果たす者が誕生します。信仰深い、あのモーセです。モーセの兄、アロンは大祭司として活躍しました。


ユダ  「ユダよ、兄弟達はあなたをたたえ、あなたの手は敵のうなじの上にあり、あなたの父の子らは、あなたを伏し拝む。王権はユダから離れず、統治者の杖はその足の間を離れる事はない」

 ユダ、兄弟達の中で一番悔い改めた人です。その悔い改めのゆえに、神の祝福があります。

 ユダ族はイスラエルの歴史の中で、1400年リーダーシップをとってきた民族です。相続地のエルサレムにダビデ王、ヒゼキヤ王が誕生しました。そして、一番の王、イエス・キリストがこのユダ族から誕生するという祝福があります。


ゼブルン  「ゼブルンは海辺に住み、そこは船の着く岸辺。その背中はシドンにまで至る」

 ゼブルン族は地中海近くの水域に領地を与えられました。通商にたけた民族です。ギデオンの召集命令にいち早く駆けつけた従順な民族です。


           パート2に続きます。

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