第88話 ヨセフ ヤコブの臨終の預言 2

 イッサカル  「イッサカルはたくましいロバで、彼は2つの鞍袋の間に伏す。彼は休息がいかに好ましく、その地が麗しいのを見た」

 イッサカルの相続地は真っ先に敵に攻め込まれる、ガリラヤ湖の南西でした。危険地帯に住んでいても、ロバのようにたくましく生きる民族です。そして、物事を進んで行う態度や、自分に課せられた責任を負う態度が神の祝福となりました。


ダン  「ダンはイスラエルの一部族として民を裁く。ダンは道端の蛇。道沿いの角蛇となれ。馬のかかとを噛んで、乗り手を後ろへ落とすのだ」

 イスラエルが荒野の旅をした時、ダン部族は後衛として民を守りました。蛇のような能力を発揮し、敵達を打ち倒します。勇気と忠節さは信頼に価する部族として神の祝福を受けました。子孫の一人にサムソンがいます。


ガド  「ガドについては略奪隊が彼を襲う。彼はかえって、略奪隊のかかとを襲う」

 ガドの部族は侵略者たちへの攻撃がすごく、最後部を追撃するので、敵達は屈辱のうちに退却するしかありませんでした。自信に満ちた部族です。


アシェル  「アシェルのパンは豊かになる。彼は王にふさわしい食事を出す」

 この部族は目立ちませんが、食物には恵まれることを約束されていました。子孫には幼子イエスに会った女預言者アンナがいます。


ナフタリ  「ナフタリはすらりとした雌鹿。優美な言葉を話す」

 この部族は戦いの際、敏しょうさと、巧みさを兼ね備えていました。シセラの軍との戦いに勝利したバラクが子孫です。

 またダビデ王を守る為、敵を屈服させるほど強く、顕著な働きをした部族です。


ヨセフ  「ヨセフは実を結ぶ木の枝。泉のそばで実を結ぶ。その木の枝は塀を乗り越えて伸びる。ヨセフは全能者と共にいる。神はあなたを祝福する」

 ルベンの長子の権利がヨセフに移りました。アブラハムからイサク、イサクからヤコブへのそしてヨセフへと移ったのです。しかもヨセフが亡くなると、神の祝福は息子エフライムとマナセに与えられました。



ベニヤミン  「ベニヤミンは夕べのオオカミ、朝に獲物を食い、夕べに分盗り物を分かつ」

エステルでお伝えした通り、朝はサウル王に、夕べはエステルとモルデカイに成就しました。ハマンの企みを暴いて財産をゲットしましたね。

 パウロもベニヤミン族です。びっくり。



 ヤコブの臨終の預言、楽しんで頂けましたか?

全く生活のお役には立ちませんが、聖書は面白くて飽きない本だとお分かり頂けたと思います。


 長い解説にお付き合い下さりましてありがとうございます。


 さあ、次回はヨセフの最期となります。

 ヨセフがんばれー!

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