第86話 ヨセフ 父ヤコブとの再会
ヨセフは兄たちに話を続けます。
「今は飢饉の2年目です。耕し時も収穫もない年がまだ5年もあるのです。神は私を先に遣わし、皆さんが生き延びて子孫を残せるように救いの手を差しのべました。――急いで父の所に戻り、皆さんが見た事を全部話し、急いで父を連れてきて下さい。そしてぜひゴシェン地方に住んで下さい」創世記45:6
なんて親思いのいい子なんでしょ。家族をエジプトの肥沃な土地ゴシェンに住まわせ、食糧を供給すると約束しているのです。
ヨセフの兄たちが来たことを知ったファラオもイケメンです。父ヤコブへの土産としてロバ10頭分の食糧を、またエジプト全土の最高の品々を牛車に乗せて送り出します。ヨセフは兄たちそれぞれに着替えを持たせ、なっなんとベニヤミンには銀300枚を持たせました。太っ腹‼
カナンに着いた兄たちは事の全てを話します。始めヤコブは全く信じません。ロバと牛車を見て、ようやくヨセフがエジプトの高官になった事を信じました。
高齢のヤコブはどうするでしょうか?家族を連れてエジプトに向かう決断をしました。自分の父祖の土地を離れるのはかなりの迷いがあったでしょう。全部で家族70人の大移動です。
旅の途中、ヤコブは夢を見ました。イスラエルの神のお告げです。
「エジプトに行くことを恐れてはならない。私はそこで、あなたから偉大な国民が生まれるようにする。私はあなたと共にいる。またあなたの目はヨセフの手で閉じられる」
エジプトに行くことが神様のご意志であり、ヨセフに確実に会える事の保証の言葉を聞いて、ヤコブはどんなに嬉しかったでしょう。安心安心。
一行はゴシェンに近づきました。ユダはすぐにヨセフに知らせに行きます。ヨセフはゴシェンにとんで来ました。
やっと父親ヤコブに会えるのです。
ヨセフはヤコブと再会しました。「ヨセフは父を抱き締めてしばらく泣いた」46:29 (泣)
「 ヤコブは『私はもういつ死んでもいい。あなたが生きていて顔を見ることが出来たのだから』と言った」46:30 感動です。泣けます。
そしてヤコブとヨセフはファラオに面会し感謝と王の祝福の言葉を述べます。ファラオは父と兄たちにゴシェン地方の最も良い地域、ラメセスに土地を与えました。
ヨセフは自分の息子、マナセとエフライムをヤコブに会わせます。孫まで見られたヤコブは、この二人を養子にしました。エジプト人のハーフ。
ヤコブはエジプトの地で17年生きました。147才になる頃弱り、家族を集めます。遺言タイム。
自分の遺体をエジプトではなく、アブラハム、イサクが眠る墓に埋葬して欲しいと遺言します。
そして子供一人一人に言葉をかけます。これがヤコブの臨終の預言です。
息子達よ、心して聞くのだぞ。上から目線。
次はヤコブの臨終の預言です。関心ない方はとばしてお読み下さい。(ちなみに私はこの預言が大好きです)
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