第57話 ダニエル 4つの獣
ダニエルは天の神様から夢と幻を与えられる。
時はベルシャザル王の治世の第一年、西暦前553年の出来事だ。7章の預言については直接ダニエルから聞いた方が分かりやすいので、私、星都は<こはいかに>に行き、ソラ君に頼んでタイムスリップさせてもらった。(デブにゃーちゃん様しか通じないかも……笑)
早速、ダニエルにインタビューしました。突然ハダカデバネズミにそっくりな現代人が現れて、驚くダニエルです。(たしぎ様にしか通じないかも……笑)
――与えられた幻はどのようなものですか?
目の前は広大な海でした。嵐のようだなと思って見ていると、4匹の巨大な獣が海から出てきたのです。それぞれ姿が異なっていました。
――どんな姿でしたか?
まずですね、一頭目はライオンに似てたんですよ。鷲の翼があったんです。けど、その翼が抜き取られて、人間のように二本足でたったんです。
しかも、人間の心がその獣に与えられたんです。
そのうち、2匹目の獣が現れました。熊に似ていました。三本のあばら骨をくわえていました。
――ライオンと熊ですか?闘ったんですか?
いや、またそこに別の獣が現れました。今度はヒョウに似ていました。背中には鳥の翼が4つ、頭も4つあったんです。その獣に支配権が与えられたんです。
――猛獣ばかりですね?では四ひき目は?
はい、これがまたとてつもなく恐ろしかったんです。歯が鉄なんですよ。10本の角がありました。うーん星都さんに分かるように説明しますと、恐竜に似てますね。その10本の角の前から3本が引き抜かれて、小さな角がまた生えたんですよ。びっくりしないで下さいね、なんとその角に人のような目があり、高慢な事を語っているのです。
――思ったより、ダニエルさんて気さくですね、これで終わりですか?
いえいえ、今度は目の前に王座が据えられているんです!王座は炎です。その車輪は燃える火だったんです。その王座に座られた方がいるんです。雪のように真っ白な服を来て、髪の毛も羊毛のように真っ白でした。
――赤と白っておめでたい光景ですね。
おめでたい?とんでもない。そこは法廷の場だったんです。その方の周りに一万の一万倍の天使がいるんです。みんなその方に仕える天使です。
圧倒される中、よく見るとまだあの角が高慢な態度で何かを語っていました。
――王座に座られた方に対してですか?
えー、たぶん。けれど突然、その獣は殺されて燃える火の中に投げ込まれました。恐かったなんてものじゃありませんよ。心臓がバクバクしてました。そしてしばらくすると、今度は天から雲と共に人の子のような者が来て、王座に座られる方に近づきました。
――まさか、その人も殺されてしまったの?
いいえ、その者に統治権と栄誉と王国が与えられたんです。
――そうでしたか。で、残りの3匹の獣はどうなったんですか?
統治権は取り去られましたが、王座の方はそれらを生かしておかれました。本当に怖くて心がかき乱されましたよ。今見た事柄の意味について教えて欲しくて、近くの天使に尋ねました。
――まあ、ダニエルさんて勇気ありますね。その天使は教えてくれたんですか?
もちろん、解き明かしてくれました。星都さん、知りたいですか?少し休憩してからでもいいでしょうか?
こうして、ダニエルから獣についての幻を聞く事が出来ました。その幻の解き明かしは天使の言葉によって明らかにされます。
少し休憩してからインタビュー続けます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます