第42話 ヒゼキヤ 祈りの答え
イザヤを通して神様から返答が来た。
「あなたがアッシリアの王セナケリブに関して私にした祈りを、私は聞いた。セナケリブ、あなたは誰を嘲り、あしざまに言ったのか。……お前はこの都市に入ることはない。またそこで矢を射ることも、盾を持ってこれに立ち向かう事もない。自分が来た道を通って帰っていき、この都市に入ることはない」列王第二19:32
ヒゼキヤの祈りを確かに聞いたという神様。そしてセナケリブはエルサレムに入ることはないという保証である。
ヒゼキヤはほっとしたでしょう。聖書の中にイザヤ書があります。文字通りイザヤが書いた預言の書。イザヤはヒゼキヤに対する神の言葉をもっと詳しく書いています。
「あなたが私に向かって奮い立ち、あなたのわめき声が、私の耳に入った……それで、私は必ずあなたの鼻に鉤を、あなたの唇の間にくつわを付け、あなたが来たその道を通って、確かにあなたを連れ戻すであろう」イザヤ37:29
ヒゼキヤへの脅迫はご自分に対する嘲弄とみなし、お尻ペンペンでは許さないという神様の怒りの言葉です。エルサレムに一歩でも入ろうものなら、鼻に鉤をかけて連れ戻すのです。
鼻フックでくつわを付ける?もしかしたらアッシリアより残酷です。それだけ激怒させたセナケリブが悪い。ラブシャケの言葉にもカチンと来ていたのでしょう!
ヒゼキヤはかなり安堵したでしょう。でもどうやって?18万人以上のアッシリア軍を打ち倒し、セナケリブだけをアッシリアに帰すのでしょう?
イスラエルの神様はご自分の民が戦わないでアッシリアを全滅させます。
ここが聖書の醍醐味。本当にあったかどうかは読者様にお任せします。
アッシリア軍の陣営に一人の天使を送り込みます。夜中、眠っている18万5千人を皆殺し。
この天使はミカエル、つまり地上に来る前のイエスキリスト。一夜にして、しかも一人で18万人以上の人間の息の根を止めるって凄い。
何も音がしなかった?苦しまずに死んだ?セナケリブは朝起きてびっくり。あのラブシャケも死んでいる。自分だけが生き残った?パニックパニックのセナケリブ。命からがらアッシリアに帰る。悲しい事に自分の神、ニスロクに祈りを捧げていると、息子に殺される。暗殺。
何はともあれ、ヒゼキヤは自分と自分の民をアッシリアから守り抜きました。もし、エジプトに頼ったら……アッシリアに滅ぼされたでしょう。神の預言者イザヤを無視して、勝手に戦っても同じ結果だったでしょう。
聡明な王ヒゼキヤ、祈りの人ヒゼキヤ、みんな感謝しなさいね。ヒゼキヤ王はエルサレムの誇り。イスラエルの神様に対する信仰がますます強く深くなったのではないでしょうか?
しかし、人間チンパンジーサイモモンガー馬
人間万事塞翁が馬。がんばれーヒゼキヤ。
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