第25話 ソロモン 背教
ソロモンは四十年間、外交、建設、通商の面で才能を発揮し、平和をベースにイスラエルを治めた。シェバの女王が遠い地から訪ねて来るほど、知恵の王様、賢者として名を馳せていた。
なのに、なのに、晩年、気がつけば七百人の妻と三百人のそばめがいた。
「ときにソロモン王はファラオの娘と共に、多くの異国の妻たち、すなわちモアブ人、アンモン人、エドム人、シドン人、およびヒッタイト人の女を愛した」列王第一11:1 バリエーション豊富。よりどりみどり。最初の奥さんはたぶんエジプト人。軍事力の強いエジプトと手を結ぶ為の政略結婚。妻を増やすこと、異国の女性と結婚するなという律法に背き、イスラエルの神様の警告を無視しました。
ソロモンは本当に全ての女性を愛したのでしょうか?(分からない時は英語版チェック。)確かに「Love」です。スゴい、凄すぎる。ある意味能力半端ないですね。子孫繁栄お疲れ様です!
「ソロモンが年老いた時、その妻たちが彼の心を傾けさせて、他の神々に従わせたので、その心は父ダビデの心のように、その神と全く一致してはいなかった」 列王第一11:4
お父さん ダビデもたくさんの女性と色々ありましたが、信仰においてはイスラエルの神様オンリーでした。ソロモンはイスラエルの神様に犠牲を捧げつつ、女神アシュトレテ、ケモシュやモレクといった異教の神の祭壇を築き、犠牲を捧げてしまいます。これもみな異国の妻たちを喜ばせるためです。
日本人が、クリスマスツリーを飾り、ケーキを食べて、一週間後に初詣に行くのとはわけが違います。同じ信仰合同でもソロモンは王様。
イスラエルの民の前での、あの祈りはなんだったのでしょうか? イスラエルの神様はソロモンに対していきり立たれました。
「あなたは、わたしが命じて課した私の契約と法令を守らなかったので、わたしは必ず王国をあなたから裂き取り、それを必ずあなたの僕に与える」列王第一11:11
偶像崇拝はかなり重い罪です。神様の必ずは最上級の怒りの表明。
ここで預言者アヒヤ登場。神様が何をするか前もって知らされ、関係者に伝えます。アヒヤは道でヤラベアムと言う人に会います。
このヤラベアムはソロモンの僕です。勤勉さを高く評価され、建築工事の監督に任命されていました。アヒヤは自分の衣を十二切れに引き裂いて、十切れ取るように言います。
ヤラベアムはソロモンの十二部族中、十部族を支配する王に任命されました。ダビデに免じて残りの二部族はソロモンの息子レハベアムに与えられます。
イスラエルの神様、聖書の神様は怒らせると恐い。どんなに忠実に歩んでも、死ぬまで示さなければ、手のひら返し。ソロモンはごめんなさいはしません。それを聞いてヤラベアムを殺そうとします。ヤラベアムはソロモンが死ぬまでエジプトで逃亡生活。可哀想。
ソロモンはダビデと違って戦人ではなかったので、血の罪はない王様。ダビデの都市に葬られました。
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