第11話 ダビデ 姦淫と殺人
ある春の日の夕暮れ時、ダビデは宮殿の屋上を歩いていると、美しい女を見つけた。ヒッタイト外人戦士ウリヤの妻バテシバである。
間違った欲望を抱くダビデ。(あなた女に困ってないでしょう) なのに容姿も非常によいバテシバ、しかも身を洗っていたのだ。男なら仕方ないのか? 欲望を抑えなさい! ダビデ。
「おのおの自分の欲望に引き出されて、誘われることにより試練を受けるのです。次いで欲望ははらんだ時に罪を産みます。そして罪は遂げられた時に死を生み出すのです」ヤコブ1:14.15
残念な事に、この聖書の言葉通りダビデは、罪を犯していく。重罪、姦淫と殺人の罪を。
バテシバを宮廷に招き入れ、寝ました。王様の命令なので断れない。あろうことかバテシバ妊娠します。(興奮すると出来るのか?)
ヤバイ、やばすぎる状況。さあどうする? ダビデはラバでアンモン人と戦っている夫のウリヤを宮殿に呼びつけ、贈り物を渡し、戦況を聞く。この時、ウリヤはもちろんふたりが罪を犯したことなど知らない。
王様から褒美を貰って嬉しかっただろうに。
「家に帰って妻と寝よ」と単刀直入に言われるウリヤ。戦場にいる仲間の事を考えて断る。
ダビデは困り、ご馳走をふるまい、酔わせてバテシバと一夜を共にするよう仕向ける。ウリヤはそれでも帰らなかった。
ダビデは夜通し考えたに違いない。正直に言っていれば悲劇は起こらなかったのに。
「ひとつつく嘘で又、ひとつ嘘をつく 勝手な人など許せない」明菜ちゃんの歌を歌ってしまうレベルの男の身勝手さだ。
朝、ダビデは、軍司令官ヨアブあてに手紙を書き、ウリヤに託し戦地に戻した。
何でのぞき見しないんですか? 真面目ですか? そりゃあ、戦略みたいな秘密文書だとウリヤ信じて疑いませんよね。そんな王様の手紙を誇りを持って、届けたでしょう。哀れだ。
そこにはこう書かれていた。
「ウリヤを戦いの最も激しい前線に置け。あなた方は彼の後ろから退却し、彼が打ち倒されて死ぬようにするのだ」サムエル第二11:5
モモンガ並みの強かさ。モモンガの雄は雌と交尾するときに、前の雄の精子を掻き出してからするらしい。自分の子孫を残すためだ。
ダビデ、あなたはバテシバに宿る子供を優先したのですね。その為に殺人の計画を立てるとは怖いです。いたずらした子供が、親にバレないようにする隠蔽と同じだ。残念。
ヨアブは良心痛まないのですか? 王ダビデの言葉は絶対。命令通りにウリヤを戦死させた。
戦人のメンタルって凡人には分かりません。ひとりも殺した事のない人間には理解出来ない。麻痺してくるのでしょうか?
ウリヤは死んだ。バテシバは夫の死を悼み喪にふくす。そして周りの人が妊娠に気付く前にダビデと結婚する。
ダビデは自分の罪を覆い隠す事が出来た。
しかし、神様は見ていた。もちろんダビデの弱くて邪悪な考えもお見通しだ。
ダビデのもとに予言者ナタンを遣わす。
ダビデ、メチャクチャ怒られる。ナタンの叱責、戒めにどう応じる? 人間の真価が問われる。次回に続きます。
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