第4話 ダビデ ゴリアテとの戦い

 古代イスラエルはフィリステアと敵対関係にあり、アブラハムの時代から仲が悪い。エジプトから約束の地に導いた神様もフィリステアは通るなと命令している。


 気性が荒く性格が悪いフィリステア人。イスラエル人に鍛冶屋を持たせず、困ったら自分の所に来いと言う。武具を持たせない作戦なのだろう。


 ダビデのお兄ちゃん達もサウルの軍隊に入ってイスラエルに勝利をもたらそうと頑張る。


 まだ若いダビデはお父さんの言い付けで、お兄ちゃん達に食糧を届ける。


 穀物とパンとミルクを持ってダビデはイスラエル軍の野営を訪ねる。

 みんな戦闘隊形を整えてかまえてますがな。


 初めてのおつかい。ダビデは褒めてもらえると思ったらお兄ちゃんに叱られた。


 「羊をほったらかして、何してる? 戦いを見るために来たんだろ?」せんえつだと怒られる。 ダビデの末っ子気質に火がついたと思う。


 もう僕も大人だ。立派な戦士だ。


 そんなとき、イスラエル軍を毎朝、毎晩嘲弄する大男発見。やたらデカイ。

 フィリステア人、代表闘士。年齢不明。身長三メートル。身に付けてる銅の小札かたびら五十七キロ。槍の重さはおよそ九キロ。


 なんか前歯一本なさそうなイメージ。そやつが言う。不細工な顔して大声を張り上げる。

 

「サウルに属する僕ども、お前たちのためにひとりの者を選んで、私のところに来させよ。もしその者が私と戦う事ができ、私を打ち倒すならば、我々は必ずお前の僕となる」サム17:52.53


北斗の拳にも、ワンピースにもこういう輩いるけど、勝利するつもりですか?


 これを聞いたダビデは血が騒ぐ。

 サウルに自分は熊やライオンを倒したことあります。行かせて下さい。と頼み込む。


 止めて、ダビデ。あなたの美しい顔に傷が付いたらどうするの? お兄ちゃん達に行かせなさい。私はハラハラする。


 サウルはまだ少年だから止めなさい。と止めるが聞かないダビデ。武具を着けるけど、初体験でふらふら。重いのよ。羊飼いのあなたには無理です。老体に鞭打ってサウルが行け。


 ダビデは石投げと石五つでゴリアテに向かう。


 ゴリアテ、びっくりぽん。

 「お前の肉を天の鳥や野の獣にくれてやる!」


 ゴリアテがダビデに死の宣告をする。


 ダビデも負けてない。ゴリアテに同じ台詞を言い返す。やっぱ、お兄ちゃんに小さい頃からこてんぱにされてきたんでしょうね。


 気が強い。ダビデのこういうところ、母性本能くすぐるのです。


 熊やライオンを倒しても、あいつは武器ありますから。気をつけてねダビデ。


 剣を振りかざしながら、ゴリアテがダビデを襲う。もう見てられない。(読めない)


ダビデは石投げをブルンブル回す。


 ゴリアテの眉間にヒット。ゴリアテがうつ伏せに倒れた。砂煙が上がる。


 ダビデはゴリアテに近づき、首ちょんぱ。怖い。けど強い。強すぎる。頭脳戦だ。大男の首を持ち、勝利の雄叫び。フィリステア人は一目散に逃げました。


 足軽時代の秀吉のように、ダビデは英雄になりました。

 

 イスラエル軍の大歓声。


 ダビデは選ばれた男。サクセスストーリー。


 しかし、サウルは境界パーソでした。がんばれー。ダビデ。応援してる。

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