ダビデに恋して

第2話 ダビデ

 最初にご紹介するのは古代イスラエルの王様ダビデ。私がもっとも愛する人物だ。


 ダビデとの出会いは、(正確にはダビデ像を見たのは)八才だ。

 娯楽といえば百科辞典。付録に世界の芸術のてんこ盛りがあった。カラー写真で見る油絵、パラパラとページをめくる。彫刻、タビデ像を見つける。ミケランジェロ作とある。


 カールした頭、彫りの深い顔。そして筋肉質の体。下の方に目をやると、見なれないもの発見。見てはいけないものを見てしまった。

 お○ん○んかな? パタンと本を閉じる。


 恥じらいもなくなった十年後、聖書と出会い、私はダビデに夢中になった。


 ダビデはエルサレムの南南西、ベツレヘムにエッサイの八番目の息子として生まれた。

 昼間、父親の仕事のお手伝いをする真面目な青年。羊の番をする優しい青年。


 そんなとき、サムエルという預言者が将来の王を探しにエッサイの家を訪問。

 王様って世襲じゃないの? サウル王にも子供がいた気がするが、神様に却下される。まず、サウルはたちが悪い。

 

 サムエルはダビデの兄たち、エリアブ、アビナダブ、シャマ達七人をスルー。


 羊の番をしていたダビデを選ぶ。神様に心をみられて次の王様になるし、容姿は完璧。

 

 赤みがかっていて、美しい目をした容姿の麗しい若者とある。<サムエル第一16:12>


  やはり、あのダビデ像の美少年。間違いない。


 そして羊飼いをしている間にこれからの人生にプラスとなることを習得する。


 羊を守るために熊やライオンを殺したのは自信に繋がるし、あのゴリアテに勝利した石投げの技術もここで習得する。逃亡生活もする。外で寝るのは慣れっこ。


 こういう人ってクラスに一人はいる。頭も良くて優しくて、勇気があってイケメン。 私はダビデに恋をした。





 

 

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