第3話 本物川とアレ

ぼくはアレを無関心で遣り過ごすことにしている。もともとアレが家にいることはわかっていたし、気にしたところで仕方がない。いないと思い込めれば存在していないのと同じだ。

アレが新しい本物川を連れてきた。今までの個体より随分と大きい。その本物川は成人男性と同じぐらいの体格をしていた。むろん全容を見ることはかなわなかったが、あの踊るおみ足がその位の大きさだった。

新しい本物川とアレが具体的に何をしているのかはわからない。ただぼくはいつも通り無視をさることに徹する。


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本物川通信 あきかん @Gomibako

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