第2話 ぼくとアレ
ぼくとアレの関係だが、アレはこの家の先住者だ。アレと同居するからこそ家賃免除どころか補助金をもらっている。ただ割りのいいものではない。
この家は平屋の3LDKで、自分とアレの部屋と本物川の部屋に別れている。また玄関の他にアレが出入りするドアがアレの部屋にはついている。そのドアは大人が這いつくばってようやく通れる程度の高さしかないが、ぼくが出掛けている間にそこから裏の森に行き本物川を捕まえてくるのだろう。
アレは家ではもっぱら本物川で遊んでいる。他には黒ずんだ性器をいたるところに擦り付けたり出所不明の生肉を貪り食べたりしている。
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