第3話 フィルとの恋のはじまり
第3話 フィルと魚釣り
https://kakuyomu.jp/works/1177354054886041624/episodes/1177354054886079351
のちの「嵐の夜」につながる、フィルとの恋愛エピソードのはじまりです。
この話は「嵐の夜」から逆算して書いていて、魚釣りもそのおぜん立てとして出てくるんですが、その後フィルの趣味として定着しました。フィルの用意周到なところとか、大物狙いで一本釣りとか、そういう性格的なところが補強できていい設定になったと思います。
森の中の湖で魚を釣って、小さなコテージで調理して、暖炉がぱちぱちはぜる音をBGMにくつろぐ。そういう理想のデートとして、力を入れて書きました。
戦時中も指揮官兼最終兵器として前線にはあまり出なかったデイと違い、フィルのハートレス部隊は国への忠誠をうたがわれ、勝ち目のない悲惨な戦場を経験しました。そこでの経験がフィルにトラウマを残した一方で、ハートレスの仲間たちとの絆も得た。ふたりの会話からは、そういう過去もちらちらとかいま見えます。
リアナは正直、フィルの過去の戦争体験まで抱えられるほどまだ大人ではないんですが、彼を理解したい、助けになりたいという気持ちは持っています。フィルのほうも、リアナに主従としての愛着は持っていますが、このときはまだ男女の愛を自覚するまでにはいたっていません。
そういうふたりが坂道を転げ落ちるように恋に落ちてしまう、「嵐の夜」までたった2話。急展開ですね~。
【不定期更新】メイキングとコメンタリー:リアナ 西フロイデ @freud_nishi
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