第35話 年齢についての後出しなあれこれ

第35話 She's a Superhero

https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885905342


修正点は漢字のルビ、あと黒竜のライダーであるハダルクが炎を消す説明の追加。


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 全編を通して、わりとあいまいに語っている年齢問題。

 第三部で、フィルが「赤ん坊のあなたを、イニ(マリウス卿)のところに運んだ」発言をしているので、「うわぁ、この二人、こんなに年の差が」と思った方も多いと思われます。


 しかし、そこは長命な竜族。彼らのなかでは、デイ・フィル・リアの年齢はそんなに離れていないのでっす。年齢を書いていない理由のひとつは、「数字であらわすとデイとフィルがものすごく老けてみえる」ということにつきます。


 そしてもうひとつ、竜族はある年齢を過ぎると、そこから年齢そのものを数えるのをやめてしまいます。

 そのあたり、設定が多すぎて読む気がしなくなったらイヤなのでふんわりしていますが、まったく書かないのも非現実的かなぁと思ったりして……。


 改稿の一部で、設定もまじめに作り直したりしているので、ここでちょっとご披露しておきます。本文中に入れるかどうかは、まだ考え中です。


【基本】

 人間と比べて非常に長命なため、人生をおおまかに四つの段階としてとらえています。


■春の時代・・・幼少から成人の儀の16歳を迎えるまでの「幼年期」。一年ごとに年齢を数える(人間と同じ)

■夏の時代・・・17~24歳までは、引き続き年齢を数える。そこから、外見上の老化が緩やかになり、長い長い青年期へ。一年ごとに年齢を数えることはなくなる。青年期前期はおよそ60歳まで、青年期中期は120歳まで、青年期後期は180歳まで。ここまでが婚姻可能年齢。デイ・フィル・リアの三人をはじめ、ファニー、エサル、ハートレス隊やライダー団の多くはここに属する年齢。

■秋の時代・・・中年期。繁殖期に参加する資格がなくなる(個人間の婚姻は可能)。およそ300歳くらいまで。作中ではグウィナとハダルク夫妻、メドロート公、エンガス卿、竜騎手の幹部クラスがここに属する年齢。

■冬の時代・・・300歳以降の老年期。かつては千歳を迎える竜族もいたというが、徐々に短命化しており、300歳以上の竜族を見ることはめずらしい。ちなみに、作中最高齢のエンガス卿も280歳程度で、実は「老年期」を迎えているわけではない。


【補足】

・16歳が成人、24歳までは年齢を数える習慣あり

・24歳以降は、年齢そのものではなく、12年ごとの周期「節」で数える

・12年ごとにお誕生日的なお祝いをする


 以上をふまえての、主要登場人物の年齢解説でございます。


 第一部開始時点で、リアナは「春の時代」の16歳。

 デイミオンとフィルは、「夏の時代」の第三節、「鉄の節」の年齢(48~59歳のあいだ)。成人してすぐ従軍したので、とても若い。

 第三部で、ようやくリアナが「夏の時代」のはじめ、「綿の節」(17~23歳まで)に入ります。第四部では第一節「亜麻の節」(24~35歳)へ。

 第四部での男二人の年齢は、ともに第四節「鋼の節」(60~71歳)。


 第四部に入っても、主要三人の年齢はまだ青年期前期。なので、デイとリアの結婚は「年の差婚」と見られたりすることはありません。一節ごとに2~3歳差、くらいの体感差はあるので、デイとフィルからすると、成人したリアナは5~8歳年下、くらいの感覚でしょうか。



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