名前について大いに語る・リバイズド
登場人物一覧
https://kakuyomu.jp/works/1177354054885843307/episodes/1177354054885857150
「おまえ、名前については死ぬほど語ってるだろうが」と思ったあなたは近況ノートも読んでくださる優しい読者。ありがとうございます。
https://kakuyomu.jp/users/freud_nishi/news/1177354054886857806
このように既出ですが、書き足す形でさらに語りつくそうと思います。
・リアナは北方領主家の女性の家系図にしょっちゅう出てくる、よくある名前という設定。これは、作者が『普通の・平凡な名前』が異様に好きなため。
メドロートとジェンナイルも同じで、家系図が同じ名前でずらっと埋まるような一族。なので、同じ名前で、愛称で呼びわけることも多い。第四部の準主役・ナイル卿は、叔父と同じ「ジェンナイル」という名前。叔父は「ジェーニイ」と呼ばれている。(ジェーニイとナイルという略称が先にできて、そのふたつをくっつける形でできた)
・家名の「ゼンデン」(本家)「カールゼンデン」(傍流)の関係は、「ゲーム・オブ・スローンズ」原作の真似だと思う。その他の人物の家名は、音の響きのみで特に由来なし。
・グウィナは、リアナにつられる形で出てきた。
・-オン、-ウス、の音で終わる名前は、この世界の住人には「竜族だな」とぴんとくるイメージ。デイミオンや叔父ヒュダリオン、ロギオンなど。ヒュー叔父こと、ヒュダリオンがお気に入り。
ヴィクとナイムも構造は一緒。-オンという音で終わって、略称が作りやすい架空の名前。
・デイミオンについて。上のように、由緒ある格式ばった名前のイメージを持ちつつも、略称が呼びやすく、覚えやすい名前を考えたつもり。特に創作上の由来はないけれど、「エンディミオン」の頭文字を抜いて、略称が「デイ」になるようにした、んだったかな。構想当時、ちょうど『ハイペリオン』シリーズを再読していて、主人公の名前が「ロール・エンディミオン」というのでした。(タキシード仮面様でもいいんだけども)
・フィルバートは、作中のとおり本名がなくなってしまった人だけど、とにかく複雑な設定の人物のため、名前も何度も変わった。最初の名前のひとつは、このメイキングでも書いたように「オフィリア・スターバウ」という女性名。男性名を考えたときには、上記の「ロール・エンディミオン」を分割して残った「ロール」にしようかなと考えたこともある。
(この名前は、脇役「ロレントゥス卿」に残っている)
作中で一番、検索+置換されたかわいそうな男。
・竜族のあいだで多い名前のひとつは、パン屋のロッタの本名、ロッテヴァーン。愛称はロッタのほかに、ロット、ロッティ、ローなど。神話上のライダーが由来なので、竜族らしい響きに聞こえる人気の名前。(竜祖につき従った最初の古竜たちの一柱=ロッタルコン、その竜騎手=ロッテヴァーンという設定あり)
似たような由来の名前にハダルク(最初の古竜の一柱=ヒュダリオン、その竜騎手=ハダルク)も。
五公十家の嫡子は竜祖を、中級貴族は竜祖のライダーを、それぞれ名前に選ぶ傾向にある。(設定すごい、ここだけ立派な中二病といってよさそう)
・人間でも竜族でもあり得る名前の代表は、ケヴァン。愛称はケブ、キブなどで、名前かぶり多数(隠れ里のケヴァン、ハートレスの兵士ケブ)。
・メドロートは、貴族と平民を問わずよくある名前(愛称はテッド、ネッドなど。「エドワード」と同じ、というか、そういう名前を作ろうと思って設定した)。
・エサルは南部など人間との交流が多い地域に目立つ名前。人間の国の公子イーサーと、当初役割がかぶっていたので、同じ名前をつけてしまった。また名前かぶり……。
・アーシャ姫の本名は「アスラン=アルテミス」。名付け親のクローナン前王(当時は王太子)がインテリだったので、古文書をひもといてつけた凝った名前で、一般人には「え、名前……?」となる響き。せっかくいい名前つけてもらったのに、本人の性格がアレで、ああいうことに。
・ダブレイン・エンガスは、古い悪役キャラを流用していて、その時のキャラの名前が地名縛りだったので、実在する地名からつけていると記憶。
・セラベス・セラフィンメア・テキエリス卿は、「キラキラネームをつけよう」という意図で考えた。本人も気にしているという設定で、かわいそうで、ついひいきしてしまう。愛称が「セララ」というのが本人的最嫌ポイントで、自分でつけた「ベス」という愛称を名乗っている。
・ルーイとミヤミは、当初完璧な脇役だったうえ、小姓(男の子)のつもりだったせいもあって、もうちょっと考えてあげればよかったと思っている名前。
・マリウスは、最初に彼の竜「イノセンティオン」の名があって、その竜がフィルに殺されたことから、仮名が必要になった際に竜の名からとって「イノセンティウス」と名乗るようになった→その略称が「イニ」。
・「オンブリア社交界に咲く一輪のバラ」(あるいは、ターニア・デラックス)ことタナスタス・ウィンターは、語呂だけで適当に。
思いつく限り!
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