お邪魔します。
典型的なブラック企業。うんざりしそうなこの舞台であるというのに、軽快に読み進めることができています。
山瀬さん……と名前はわかっているけれどあえて『僕』で。
『僕』のキャラをしっかり確立しておられるから、ぶれていないから。だから「安心して」某人気ドラマで有名になった言葉、倍返しをしてくれそうな予感に包まれつつ楽しめるんじゃないかなって思っています。
決して仕事ができないダメ男くんではないんですよね。優秀有能。だけれども佐々部長の「これはこれ、それはそれ」でダメ男に仕立てられてしまっている。
>だけど、前にグラフを挿入したら「指示もないのに勝手なことをするな」と怒ったのはあんたじゃないか。
>そっちは忘れてるかもしれないけれど、僕は忘れていないからな。
もうめっちゃ共感しまくりです。思わず手から汗が吹き出ました。
パワハラ上司の元での仕事は苦労が絶えません……ね(>_<)
そうそう! 恋愛慣れしていないふうの僕と小島さんとのやりとり、ほっこりしていていいですね(*´▽`*)
作者からの返信
コメントありがとうございます。
暗くなりがちな設定なので、重くなり過ぎないことを意識しました。また、できるだけ共感を覚えてもらうような描写を心掛けたので、そう感じて頂けると素直にうれしいです。
様々な人間模様を描きながら物語は進んでいくので、最後までお楽しみ頂ければ幸いです。
色々な「どんでん返し」も待っています。( ̄ー ̄)ニヤリ
主人公は、本当に、やけに少食ですよね。弁当もコンビニのチョイスも品数もボリュームも少なめで、少食なのか、それともダイエットでもしているのか。
本作品は、主人公が焼き鳥屋で何を食べたか、コンビニで何を買ったかまで丁寧に書くけれど、主人公の容姿や服装、体格、表情などの描写がまったくない。ここまで様々な部分を細かく丁寧に描写する作者様が、主人公の外見に関する描写をし忘れているとは、とうてい思えない。意図的なもののように感じました。
ミキの性別に関する描写も、ミキの性別を特定できる要素が乏しい。不思議な感じがします。爺さんが同性愛者である可能性も考えられる。ミキの性別を特定できない以上、爺さんの同性愛者説も否定できない。そもそも、ミキを困らせる爺さんなど存在しないようにも思う。
主人公は「NO」と言えない性格をしているふうに見えますが、パワハラに「NO」と言えない性格は、知らないうちに色んな人たちから恨みを買っていそうで怖いですね。
主人公に悪気はなくても、パワハラにNOと言えず、パワハラを職場のみんなに見せている。パワハラを受け止めている人間は主人公だけでなく、同じ職場で働く人たちも、同じ。
職場のみんなは、主人公のNOと言えない性格が災いして、間接的にパワハラを受けているに等しい気がします。
パワハラを職場の人たちに見せる行為も、同じようにパワハラに見える。主人公は意図せず職場のみんなにパワハラをして苦しめている可能性があり、恨みを買っている可能性があるなと感じました。
パワハラの描写が妙にリアルで丁寧なのには、理由がある。そんな気がしてなりません。ミキの真のターゲットは、本当は……。
……と、深読みする読者が現れることも作者様にとっては想定内で、深読みする人対策をしている可能性もある!
読みが当たっても外れても、どちらにせよ面白い。頭の中を引っ掻き回してくれる作品は、読んでいて本当に楽しいですね!
本エピソードは、冒頭シーンに繋がるまでの回想のため、主人公を脅かす真の危機は、これから訪れるような気がします。続きが楽しみです!
作者からの返信
コメント、ありがとうございます。
丹念に読んで頂いているのが伝わってきます。さすが目の付け所が違う、とだけ申しておきます。
伏線やミスリードを絡ませているので、最後まで楽しんで頂ければ幸いです。