Extra 06:お茶会
目の前に座る貴方はお客様であり、大切な人であり、王子様であり、欠点を補ってくれる人。お湯を沸かして茶葉を入れたティーポットに少量注ぎ、茶葉を開かせるの。焦ったらだめなのよ。ゆっくりじっくり開かせるの。
開いたら一度それを捨てて、ゆっくりとお湯を注ぎ入れるの。おいしくなぁれ、おいしくなぁれって心を込めながら。飲んでもらう人のことを考えながら。そして蓋を閉めて一分と半分。待つの。焦っちゃだめよ。待つのよ。
蓋を開いて香りがしたら、ゆっくりとカップに注いでいくの。最後の一滴もポットに残さないように、しっかりと入れるのよ。はい、これで完成。必ず相手の目の前に、取手が聞き手を向くように置いて、その人が飲んでくれるのを笑顔で見送るの。
「おいしいですね」
「でしょぉ!」
貴方はロヴェ。私の大切な家族なの。頼りない母かもしれないけれど、たくさん愛して、たくさん教えて、たくさん――。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます