ツッパリ学校用務員

第3話 ヤンキー捕り物控え帳

昼下がりの授業中で校内はし～んとしている。

職員室では次の授業を準備している先生方が数人居た。

いきなり、ドガアァーーーンン！！

轟音と地響きの様な振動と重低音も重なった。

「な、なんだ、なんだ？地震かあー？？」「キャ～～！」

女性教師も震えながら頭を抱え縮こまって脅えていた。

再び、バタアァーーーンン！！

校長がハッと気付き、直ぐに職員室のドアを開け、廊下を覗いた。

不良生徒「ちっ！校長っか！ダッせぇ！」

校長「お前たちか、職員室のドアを蹴飛ばしのはー？」

不良生徒「うぜえー、やんのか？てめえー！」拳を振り上げる。

阿部「お前ら！何やってんだあ！この野郎ー！待てこらあー！」

ドタバタドタバタ、ガラガラ、ピシャン、ドスドスドスドス～～～

続いて、少し若いボサボサ頭の不細工顔の男性教師も追い駆けた。

ドタドタドタドタ～～～～～～～

・・・・・・・・・・・・・・・・

しばらくして、体育教師が先に帰って来て、荒い息を吐きながら、

ハアハアハアハア・・・フウゥゥゥ～～～、ハアハアハアハア、

「校長！あの野郎が向かって来たんで、柔道の絞め技でガッツリ絞めて

やったっすよ、野郎も参った、参ったと言いやがって、たっぷりと

説教してやりましたわい！」

校長「いやあ～、ご苦労様でしたあ。阿部先生でないと太刀打ちが

できませんなあ～」

それから遅れて不細工顔の男性教師も戻って来た。

「あっ、校長先生、あの野郎、阿部先生に絞め上げられた後、俺にも

ケンカ口調で詰め寄りましたんで、羽交い絞めにしてやりましたあ」

校長「藤森先生も難儀を掛けました、ご苦労様でした～」

山田「なんなんだあ、ここは？銭形平次の岡っ引き捕り物控え帳か？

刑事ドラマの逮捕劇かあ？否、マジ逮捕、格闘現場だわなあ～！！

これが俺の夢にまで見た憧れの教師たちが働いてる現実かあ～～～？

超キビシィィィ～～～～！！！