雰囲気というか、臨場感というか。そういうものが素晴らしいと感じました。
昔、ショートショートの短編集の解説で、編者がその本の中で個人的に一番と思った作品について「途中で、これは定番のあのパターンだとわかったが、その『定番』の料理の仕方が優れている」というような賛辞を見たことがあるのですが……。
この作品もそれと同じではないか、と感じました。基本としては、心霊番組で見たような覚えがある、都市伝説で聞いたことあるような内容なのに、それでいて面白い、興味深い作品でした。
作者からの返信
コメント有難うございます。
お誉めの言葉をいただき恐縮しております。
当初は、私が電車を降りると~というような形で書いたものでしたが、なんだか面白くないな、と独白形式に書き直したので、それで正解だったなと思います。
編集済
手紙、メールのメッセージの遺す不気味さ、描かれてある事の得体の知れなさが読んでいて身に迫るようで、ぞくぞくとしました。
個人的に、ラストの「十年前」という部分が、この話にひどく陰鬱で効果的な一刷毛を加えていると感じます。
作者からの返信
コメント有難うございます。
十年前というと、わりとはっきりと過去の出来事でありながら、それでいてまだしっかり思い出すことのできる時間ではないかと思い選びました。
不気味さ、不穏さを感じていただけたらとても嬉しいです。