時代が違っても、彼らは生きている。

 こんにちは。

 天神シズクです。


 某ゲーム雑誌で「平成最高のゲーム」を選ぶという企画がありました。自称ゲーマーとしては反応せざるを得ない話題で、私自身も選ばねば、と使命感にかられました。

 ちなみに「平成最高のゲーム」の結果はお調べください。納得の1位であると思います。

 で、本題です。私の選ぶ「平成最高のゲーム」は……


    『LIVE A LIVEライブ ア ライブ


 隠れた名作で有名な作品です。隠れてるんだか、有名なんだかわからないですね。

 発売は1994年9月2日。スーパーファミコンで発売されました。『LIVE A LIVE』が発売する5ヶ月前に『FF6』、1週間前に『MOTHER2』が発売。さらには数ヶ月後に『セガサターン』『プレイステーション』、約半年後に『クロノ・トリガー』が控えている。約1万円という価格。こういった状況が『LIVE A LIVE』を隠された名作と呼ばれる原因かと思われます。


 ゲームはオムニバス形式のシナリオ。最初に選べるのは原始編、幕末編、功夫クンフー編、西部編、現代編、近未来編、SF編の7つ。どれでも好きなシナリオから初めてOK。基本的なシステムは共通ですが、それぞれ独立したストーリーがあり、キャラクターデザインしている人も別々です。

 1つ挙げると、幕末編は悪の大名に囚われた要人の救出に向かう忍者が主人公で、キャラクターデザインは『名探偵コナン』でお馴染みの青山剛昌先生。舞台は大きな屋敷で、敵を全員を倒す100人斬りを目指すのもよし、逆に誰も倒さない0人斬りを目指すもよし、救出の任務に背いて逃げ出すもよし、普通に攻略するのもよし。己のやり方で進めることができる。

 それぞれ特色を持った7つのシナリオをクリアすると、8つ目のシナリオが出現する。それが中世編。まさに王道を行く勇者の物語。が、ストーリー中盤で様子が一変。驚きのエンディングを迎えます。

 中世編が終わり、最後に出てくる最終編。今までプレイした8つのシナリオの主人公を1人選択。時空を超え、とある場所へと転移してしまう。そして、巡り合う主人公たち。彼らは力を合わせて魔王討伐へと向かう。


 正直、もっともっと書きたいのですが、ネタバレをしてしまうのでこの辺に。


 戦闘は7✕7マスの戦闘フィールドに配置されたキャラクターを操作するターン制コマンドバトル。少し難しそうに聞こえるかもですが、実際はそんなに難しいモノでもないです。


 今までの時点で素晴らしいゲームなのは間違いないのですが、ここでさらにひと押しする要素がBGM。『LIVE A LIVE』の音楽を担当しているのは下村陽子さん。『ストリートファイターⅡ』や『スーパーマリオRPG』の音楽を担当しており、担当している中で特に有名なのは『キングダムハーツ』シリーズでしょうか。それぞれのシナリオに合った音楽が、さらにゲームを盛り上げます。


 序盤、中盤、終盤、本当にスキのないゲームです。1点注意点を挙げるならば、シナリオにダークな部分が含まれるので、そういうのが苦手な方はちょっと辛いかもしれないですね。

 未プレイの方は、令和になってからでも触れてみるのがおすすめです。このゲームは版権絡みのせいか、移植が非常に困難だったようで、SFC以外のゲーム機でプレイすることは長年叶いませんでした。しかし、発売から20周年を迎え、ついにWiiUとNew3DSのVCバーチャルコンソールで配信されることになりました。なので、少し古いですがWiiUやNew3DSなんかで触れてみることをおすすめします。プレイ後には、タイトルロゴの意味なんかも調べると、さらに魅力的になるかもしれません。

 あっ、そういえば、ももいろクローバーZの『境界のペンデュラム』という楽曲には、本作のBGM『魔王オディオ』の一部が引用されていたりします。驚きですね。


 以上です。


 お読みいただき、ありがとうございました。

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ゲーム人生道中記 天神シズク @shizuku_amagami

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