第2話

するとまた着信音。


俺が放置していると、携帯に触っていないのに、電話がつながった。


「私、シュワワちゃんエクストリーム。今、○○にいるの」


携帯に耳を当てていないのに、声がはっきりと聞こえてくる。


ご丁寧にいつの間にか、スピーカーになっているのだ。


今度のシュワワちゃんは、なにかしら得体の知れない力を得ているようだ。


俺は正直怖くなってきた。


――電源を切れば、大丈夫、大丈夫。


俺は携帯の電源を切った。


しかしまた聞きなれた着信音が。


見れば電話がかかってきているというのに、画面は真っ暗だ。


どう見ても電源は切られたままなのに。


それなのにつながったのだ。


「私、シュワワちゃんエクストリーム。今、あなたのアパートの前にいるの」


俺は携帯を鷲掴みにすると窓を開け、携帯を外に放り投げた。


ここは三階だが、なにかまうものか。


すると着信音が鳴った。


今この部屋には携帯はない。


だというのに何もない目の前の空間から、着信音が聞こえてくるのだ。


着信音が途絶え、あの声が聞こえてきた。


「私、シュワワちゃんエクストリーム。今、あなたの後ろにいるの」



        終

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私、シュワワちゃんエクストリーム ツヨシ @kunkunkonkon

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