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【キャプテン楓 1話】
白熱する蹴鞠合戦の最中、楓は常に勝ち筋を模索していた。ソロでやるなら落とさず自分で1000回蹴り上げてしまえば良いだけだが、多人数とのバトルではそうもいかない。ありていに考えれば倍数の関係上、2番目、4番目、5番目に蹴り上げる者の勝機が多く、1番目、3番目、6番目、7番目、8番目のものは勝機に乏しい。しかしここに「鞠を地に落としたら相手の組と交代」というルールがあるので、それを踏まえると誰にでも勝機があるといえる。自分が一度に蹴り上げられる回数は1回。これを3回にすれば場を支配できるのだか果たしてそんな方法が存在するのか……。
楓は他者の蹴り姿を見ながら勝ち筋を模索し続けた。そして一つの答えに辿り着く。今この時点で自分以外は蹴鞠勝負に集中しており、その注意は蹴り足だけに向けられている。しかし自分は違う。花祝と陛下の関係を妄想しすぎて勝負に集中できず、真っすぐで素直な男根が生き生きとしているのだ。これを使わない手はない。まず右足で軽く蹴り上げた毬をすかさず左足で蹴り上げ、刹那、第三の中央蹴り足でシュート。ヒット回数は最大三回となるので、それを繰り返すことによって1000回目の蹴りを自分に誘導することが出来る。「いけるぜ……!」そう呟いた楓はこの技に閃光雷獣シュートと名づけ、蹴り上げる度に「いくよ岬くんっ!」と謎の掛け声を発するのだった。
【キャプテン楓 2話予告】
三回蹴りの閃光雷獣シュートは当然ながら反則となり、楓はピンチを迎える。次第に1000回へと近づく蹴鞠カウント。もはや勝機を見失った楓の前に追い打ちよろしく現れたのはブラジルの救世主 ナトゥレーザだった。はたして楓は絶体絶命のピンチを乗り切れるのか。
次回、キャプテン楓:ブラジルの皆さん聞こえますか!
『北斗の歴史は俺が護る』
作者からの返信
キャプテン楓テーマソング
ちょっとあれ見な 龍染司が通る~
優れ者ぞと 宮中騒ぐ~
蹴鞠でサンバ(ケマリデサンバ♪)
ジグザグサンバ(ジグザグサンバ♪)
夜はせっせと花祝とサンバ~♪
それにつけても俺たちゃ何なの~
鈍感娘に~きりきり舞いさ~
ダッシュダーッシュダッシュッ!
キックエーンドダッシュ!
いつか決めるぜエロネタシュート~
そんとき 俺がエロの帝王さ~
陛下「うっ…心臓が…!」
気合いを入れ直して頑張る凛々しい楓くんが素敵です!(≧▽≦)
……残念ながら花祝ちゃんにはまったく全然! 伝わっていませんけれど……(涙)
陛下が蹴足をなさったら、宮中の女性がみんな目を♡にして見入ってしまいそうですね( *´艸`)
作者からの返信
楓が蹴鞠をここまで頑張っている理由、花祝には全然伝わっていなさそうですよね……( ¯ω¯ )
花祝の応援している気持ちに嘘偽りはないんですけどね!(^^)
陛下と楓と凪人のイケメントリオの蹴鞠。
めちゃくちゃになりそうな気もしますが、女子的には眼福間違いなしです(≧∇≦)
現代のサッカーのような激しきバトルではないにせよ、ヒマリちゃんの筆遣いで描かれるシーンに、汗を握る思いでございます☆
楓くん、ファイトッ!!