最終話 う……! 頭が‼️(作者の限界を超えた)

 ひょっとしたら俺は無限ループに入ってしまった?!

「見つけた! 信一☆」

 もうひとりの枇杷子が現れた!

「ちょっと待って、様子が変よ?」俺の横に居る枇杷子がそう言う。

 桃金枇杷子が大勢、現れ始める!?

 どうなっているんだ?

「信一? これは私とあなたの未来世界にそれぞれの時空の歪みが生じたからよ!」

「え? ということは、宇宙人ロッテリーニの仕掛けたワナか?」

「いいえ、違うわ。これは全知全能の何かがもたらしたパラドックスなのかもしれないの!」

 つまりは桃金枇杷子が無限にこの現代世界にタイムワープするわけか? うーん、何がどうなって?

「「「「「「「「「「信一、私のものになって☆」」」」」」」」」」大勢の枇杷子が同時にそう言った。

 う、怖すぎる。

「信一、最後に私の任務のこと、言っておくね?」

「え? なに?」

「それはあなたを元の未来世界に連れ戻すことなの」

 いや、この状況はそれは無理だろ?

「最後の切り札を使うね? それは私が自爆するの、その間は信一にバリアを張るから。いい?」

「待って! そのあとの俺はどうしたら?」

「逃げて」

 その瞬間、俺の目の前で桃金枇杷子が大爆発を起こした。

 そ、そんな。

 大勢の他の枇杷子はおろか、さっきまで居た山の中が一瞬で大きなクレーターとなる。

 俺はバリアで守られていたから無事だったが、辺り一面地平線となる。

 俺はへなへなと座り込む。

 そうか、俺は桃金枇杷子のことが好き、だったんだ。

ーーもしもし? 聞こえる?

 ん? 枇杷子の声?

ーーよかった! 私は生きているの! でも、ここはどこかしら?

 あれかな? 次元の壁を超えたみたいな?

ーーそうかもね。またそっちの世界に行くね! 待ってて‼️

 え? どれぐらい?

ーーそうね、時間は掛かるわ。待ってて。

 俺は大きなクレーターを越えて、この現代世界をさまよった。しかし、辺り一面何もない。ここは果たしてどの世界だ?

ーーよく聞くがよい、私は作者のnogutigoだ。

 え? は? どういうわけ?

ーーすまないが、私の作者としての限界を超えたようだ。

 おい、なら最初から書くなや。

 あれ? それじゃ、追宮信一と言う俺と言う存在は?

ーー追宮信一は未来に帰れない。完。

「ちょっと待てや‼️ 勝手に終わらすな‼️」

ーーそうよ! この駄作者‼️(桃金枇杷子の声)

ーーぐはっ‼️



終わり☆最低だな、俺w

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追宮信一は未来に帰れない 野口マッハ剛(ごう) @nogutigo

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