☆連載中☆『【月1更新】2019年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!』

アンジェリカ 『Episode1 とある吟遊詩人が愛した娘』

【名前】アンジェリカ

【性別】女

【年齢】29才(しかし、見た目は16~17才の娘)

*登場作品*

『【月1更新】2019年版 ルノルマン・カードに導かれし物語たちよ!』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888085161

⇒『Episode1 とある吟遊詩人が愛した娘』

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888085161/episodes/1177354054888105692


 

 本作の主人公である吟遊詩人・サムソンが愛した娘・アンジェリカ。

 彼女の見た目は、相当に可憐で純朴な16~17才の少女であったが、実は(本人も服や髪型、仕草や喋り方を”生娘ぶって”はいたのも要因の一つであるも)奇跡的に若く見える29才。

 さらに、彼女は”視えない者が視える力”(死した者の姿が視える力)まで保有していた。現代で言う、霊能力者といったところか?


 しかし、彼女の問題は”生娘ぶりっこ”や”視える力”などではない。

 なんと、アンジェリカには6回の出産経験(相手は皆、行きずりの旅の男たち)があったうえ、自分が産んだ子供を育てることもせず育児放棄して殺害し、納屋にある箱の中に放り込んでいたのだ。


 アンジェリカにとって、”子供”とは搾取するためだけの存在であった。

 だが、搾取できるほどに育て上げるには、かなりの年数を要する。よって、泣き喚くだけの赤ン坊でしかない子供は”重荷”でしかなくなり「面倒くさい」と育児放棄。これを6回も繰り返していた。

 そのうえ、(おそらく餓死したため)痩せこけたままミイラ化した自分の子供たちが、母である自分を求めハイハイをしてきた時も、まるで道の小石でも蹴飛ばすかのように、蹴っ飛ばしていた。


 胸糞が悪くなる屑サイコである。

 最後には、裁判にかけられたうえ、6人もの嬰児殺しの罪で火炙りの刑へと処された。しかし、彼女の口から懺悔の言葉が紡ぎ出されることはついになかった。

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【再公開】作者(女)がシコシコ製造した「サイコな奴らと変態ども」についての簡単な目録 なずみ智子 @nazumi_tomoko

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