初めてのエンディングノート

 地球環境はもう、人類の手の施しようがないレベルにまで破壊が進んでいるようですね。本当に罪深いことです。

 それでもミリ単位の努力を止めてはならないと思う砂村ですこんにちは。


 夏の間、二度目のコロナ(家庭内感染)を患いまして、それ以降どうも体の調子が常に悪いのです。


 めまいと耳閉感が交互に訪れ、毎週耳鼻科に通い詰めて嫌になるくらい聴力検査も受け、メニエール病と診断されました。耳鼻科の薬だけで6種類、頓服もいれたら8種類も飲んでいます。うう、水薬まずいよう。

 それから、肺と頭の痛み。ウイルスがまだそこに「いる」ことが物理的に感じられるような違和感。頭にはずっと芯のようなものが残っているし、大きめに息を吸うと、肺がずきん! と痛みます。

 天下無敵のロングスリーパーなのに、最近は夜中に目が覚めて眠れなくなることも多くなりました。肺の痛みを感じてなかなか寝つけなくなり、闇の中で途方に暮れるのです。


 最近はもう感染が爆発的に広がって、右も左もコロナですね。一度もやられていない人は奇跡のような存在です。

 脱マスクという政府の失策に触れないよう圧がかかっているのでしょう、メディアでは不自然なくらいほとんど報じられませんが、学級閉鎖、学年閉鎖、学校閉鎖で悲鳴を上げている声に多く接するようになりました。子どもたちの笑顔とは……。


 免疫があるうちにアイドルのライブに行こうと思いたち、1年ぶりにチケットを取ってはみたものの、やっぱり体がだめだめで人ごみも怖くて、見送ってしまいました。

 せっかくの前方チケット。まあ、彼女たちへのお布施をしたつもりで。また機会がありますように。


「コロナ」「ミトコンドリア」で検索すると米疾病対策センターによる最新の発表が出てきてぞっとします。

 吸い込むウイルスの数が1個でも少ない方が次の罹患時のダメージを軽減できるらしく、お医者さんや救急センターの方の発信を参考に気をつけて過ごしていますが、10年経たないと見えてこない結果もあるらしく。突然多臓器に転移しながら急速に進むがんとか、突然死とか。うっ、突然死……。

 

 こりゃあもういつ何があるかわからないぞ……ということで、思いきってエンディングノートを購入しました。

 もう若くないし、親も年だし、あなたしかいないし~ね~え~~♪(大黒摩季)


 Amazonでレビューを熟読してポチッとしたのですが、届いて中を確認し、書店で直接選んで買うべきだったと後悔の念を抱きました。

 預貯金、証券、不動産、賃借金、保険、などなどについてページが割かれており、けっして悪くはないのだけど、いちばん充実していてほしかった葬儀に関する項目が少ない。とても少ない。


 遺影をどうするか、通夜までに着せてもらう服はどれにするか、供花は何色がいいか、死に化粧は、BGMは、などなど、遺族を悩ませないために生前にいろいろ決めて書きこんでおきたいのです。

 まあいいや、フリーページに書こう……って、このノート、半分以上フリーページじゃん! ほとんどただのノート!(笑)


 うむむ……ExcelかWordで自分でまとめてプリントアウトして、家族にわかる場所に置いておくのがいちばんいい気がしてきたぞ。

 これから買う方はぜひ、内容やレイアウトを直接見て選ぶことをお勧めいたします。


 このまとまりのない記事の最後に、自分や家族の死に際して具体的なあれこれを考える必要性に気づかせてくれた作品を列記しておきます。

 作品のすばらしさに打たれつつも、現実的な焦りが生まれてぞくぞくそわそわさせられる本たちです。


 ・山本文緒『無人島のふたり 120日以上生きなくちゃ日記』(エッセイ)

 ・山崎ナオコーラ『美しい距離』(長編小説)

 ・町田そのこ『ぎょらん』(短編集)

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