第7話
「先輩、こんちわっす」
放課後、僕はバレー部の練習に向かう途中、高校でも一緒にやろうと誘ってくれた先輩を見かけて挨拶をした。
「おう、恵一よくこの高校に来れたなバカなのに」
先輩とは中学から仲が良い。部活終わりには、よく先輩の家でゲームや一緒にAVを見て盛り上がった。中学生にはただのおっぱいで充分に盛り上がれた。
「いやいや、そこまでバカじゃないっす」
2人で体育館に行くと、すでに先輩たちは練習を初めていた。
「おい!後輩、遅いぞ!」
「はい、すいません」
僕は急いで準備をして、練習に参加した。先輩たちは3年が1人、2年が6人いる。先輩たちはみんな中学の時から有名な選手でここの部活に来れて本当に良かったと思う。
学校が始まって3ヶ月ぐらいがたった。夏の大会に向けて、練習中はピリピリしている。
練習はキツかったが、楽しかった。部活が終わると先輩たちも優しく接してくれる。そして、大事なことが一つ。高校には女子バレー部がある!!中学では男子バレーしかなかったが、高校で初めて女子と練習をする。単純に楽しい。特に
「大山さんはなんでバレー部に入ったの?」
部活が終わった帰りの電車でなんとなく聞いてみた。
「うーん……なんとなくだよ、中学で友達に誘われなかったら、やってなかっただろうし」
「僕と一緒だ、僕も誘われて始めたんだよ」
おお、始めたきっかけも一緒で気が合いそうだ。僕は少し大山さんの事が気になっていたと思う。その後も話をして、駅に着くと電車を降りた。
そしてまた同じような1日が始まる。授業は何を言っているか全くわからない。数学だけは好きだったのでなんとかなったが、社会、英語は絶望的だ。しかし、初めての定期テストはクラスで8番、学年で23番だった。そしてこれが僕のピークだった。それを僕が知るのはまだもう少し先の話……。そして昼ごはんはお弁当を持ってきていた。それをクラスのやつと食べる。午後の授業もちんぷんかんぷん。
「やっと、終わった……」
そして放課後、ここからが1日の始まりといっても過言ではない。とにかく部活は集中して、練習をする。中学とは違い、ついていくので精一杯だった。帰りは大山さんと一緒に帰る。家に帰ると疲れて寝てしまう。この繰り返しだ。この繰り返しの中で確実に大山さんに対する気持ちが大きくなっていったのは言うまでもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます