第四章 ボス(倒したら七色鳥が貰える特典付き)

キズだらけの男は師長と名乗った。

呪文が使えるらしい。

ラッキーなことにこのメンバーの中には呪文を使えるものが俺しかいなかったので得した気分だった。


「で、魔物のボスっていうのは?」


「ああ、まずこのフィールドにでてくる魔物達はモンスターキャッスルという大きな城から製造されている。ボスもそこにいる。ボスを倒せば、他の魔物達も絶滅するだろうと考えられている。」


「貴方の目的はボスを倒すことですの?」


姫がまともなことを聞いた(感動)。


「いや、私は腹が減って死にそうだったから魔物を捕まえて食べていた」

アスカ「え?それだけのためにフィールドに?」


「ああ、でもスライムくらいしかいなくて全然腹の虫が収まらなくて、死にかけの時に猛犬に襲われてしまったのだよ」


「ああ、だから肌がなんか艶々なのか、お前」


「え、ほんとっ?ツヤツヤ?ツヤツヤ?」


照れなくていいんだよそこは!


「でもその話を聞いてたらますますやる気が出てきましたわ!七色鳥がどんな味なのか楽しみですわ!」


七色鳥は国王にあげるんですけどね?てか国王にいわれたからであって姫の為じゃないからね?捕ってもあげないからね??


「あ、そうだ、そのモンスターキャッスルってのはどこなんだ?」


「え、、しらん」

「……え?知らないのか?」


「行ったことないし、そこまで行くと二度と帰れないとか言われてるし私こわい」

「なにそれこわい」


とか言ってる場合じゃなかったよ。思わず口に出ちゃったよ。

城は闇雲に探すしかなさそうだ……

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