第三章 新たな出会い(え、もう?!)

「そう言えばあたし達の目的って何ですの?」


……姫、君に期待はしてなかったけど。

けど!


「魔物を倒しにきたんじゃないか。あ、あと七色鳥を取ってくることだ」


姫の目がキラキラと輝きだす。


「七色鳥!!!!なんて美味しそうな名前!聞いただけでお腹が空いてきましたわ…」

「いや、それはついでだから」

オカン「若い子は(略)」


「一体それはどこにおりますの?」

「いや、それは俺には分からな……ん?」


アスカ「あ、人がいますね」


洞窟の入口付近の草むらで横たわっている人が見えた。


「あれは食べれますの?」

「人だから」


そう言いながら俺達は近づいていった。

銀髪のまあまあ若い男だ。服は泥で汚れており、傷だらけだった。


-バシッ


オカン!?


「アンタ、大丈夫かいな、はよ起きや」


-ムクっ


起きた!?


「……君達は?」


「俺達は「あたし達は七色鳥を探していますの。仲間にしてあげても良くてよ?」」


いや、違うから!まず横入りするな!さらに七色鳥はついでだから!!それがメインじゃないから!しかも何気誘ってるー!俺はこれ以上増やしたくはないんだよ!


「七色鳥……?それはボスを倒したご褒美じゃないのか?」

「ど、どういう事だ、魔物のボスがいるのか!?」

と、話を聞く前に、

「アスカ、手当てしてやってくれないか?」

「あ、はい」

話はその後だ。


……


ん?


「キズパワーパッ〇です。これで必ず治りますよ」

「ああ、ありがとう……」


……いや、待て!キズパワーパッ〇?嘘だろ!まじか!え!?


「アスカ、、その、回復呪文とかないのか?」

「あ、あいにくそういうのは……薬箱なら持ってきました」


天然か!!!!


「お前は薬局の店員か」


「え、、そんな称号初めて貰いました……」


思う存分に貶したつもりだったが、アスカは褒められているのかよく分からないといったリアクションだった。まあ、まあいい。薬箱があるだけまだまし?だ。多分。きっと。絶対……。


こうして傷だらけの男が仲間に加わったのだった。

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