第二章 コラーゲン
姫「何あれ美味しそう!」
アスカ 「え、あれ、食べれるんですか……?」
「なんやあれ、よー見えへんわぁ」
こんなはずではなかった。姫はスライムをみて美味しそうとか言い出すし、オカンは老眼かよ。唯一まともなアスカがいてくれて良かった、本当に良かった。
「取ってきましたわ!ブヨブヨしてますわ、あははっ!」
ハイテンションの姫がスライムをぶった斬ってそのご遺体を手に乗せて戻ってきた。
「なんやこれ、オモロいなぁ」
オカンがご遺体をブニブニ触る。アスカはちょっと引いてる。良かった、引いてるのが俺だけじゃなくて。
「いざ、食しますわ」
姫がご遺体の一部をブチッとちぎり、口に入れる。
「ん、、、不味いですの」
おえ、と姫が吐き出した。はいそこ、やめなさーい。世間体を気にしなさーい。
勇者「スライムはコラーゲンの塊だから味なんかしないだろ。そんなの食えないよ」
「うわ、ほんとだ何これ、気持ち悪いですね……」
そう言ってる間にアスカも食っちゃった!食っちゃったよ!だから食うなゆーたがな。アスカまで便乗しないでくれ。
「うわ、ほんま味せーへん、変な味!」
オカンにはもう期待してないけど、今のコメント矛盾してますから。
そうしてご遺体を放置してまた歩き始めた。
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