第83回:マンネリでも組み合わせを変えれば……
・今回のテーマ
以前、「一芸を磨きましょう」と言及しました。しかし、マンネリでも組み合わせ次第では化けるのでは……と言う人もいるかもしれません。結論を言うと、確かに化けるかもしれませんが、それが一芸と理解されるには色々と段取りが難しいでしょう。
「水戸黄門」の印籠のような必勝パターンと言う物もあれば、勇者パース等に代表される演出、異世界転移でよく使われるトラック……様々あるでしょう。以前に「プロットは設計図通りにはいかないので、スペースを空けておく」と言及した事があります。こう言う時の為にプロットの空きスペースが重要なのです。
マンネリA+マンネリB+マンネリCを足して別作品のパクリになる……という予測を立てつつ、色々とアイディアを集めてプロットの土台を作り、最終的には自身のスキルで完成させるのが理想ですが、現実は厳しいので確実にこの作り方で作品が当たるのは……。あくまでも「個人差のある」ノウハウ講座ですので。
ジグソーパズルみたいに全てがうまく当てはまるようなプロットは存在しないと言っていいでしょう。国内ニュースや海外情勢、その他の事案で変化せざるを得ない状況になってしまうことだってあります。下手をすれば、メディアミックス化の際に外部からの意見、書籍化の際に編集からの意見などで変更されてしまう事だってあり得るでしょう。こちらは特殊事例ですが……参考までに。
一応、マンネリな作品ばかりでは読者には飽きられてしまうのは一理あるかもしれません。しかし、そのマンネリを打開して輝かせるようなアイディア(一芸)こそが小説には求められます。単純にガワを変えただけの便乗商法な作品では勘のいい読者に見破られてしまい、突き放される事でしょう。特にピクシブでは版権作品Aを想定して書いていたプロットを版権作品Bへそのまま差し替える的な二次創作SSも存在するというか……そう言う書き方をしている人もゼロではないので。それに加えてSNS炎上狙いの小説も書くべきではありません。
(それに版権作品Bの知識がゼロの状態で、ランキング入り狙いの二次創作をすればどうなるかは……何度も言及しているので、お察しいただけるかと)
異世界ものが流行っていたはずなのに、いつの間にかブームが変わる。だからこそ、新たなブームに備えて作品を書くのではなく、マイペースに書いてきたプロットの空きスペースをうまく利用する様な書き方をするのも選択肢の一つとなるかもしれません。
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