第55回:現代舞台で作れないジャンルはあるの?

・今回のテーマ

今回から数回ほどは異世界向けではなく、現代を舞台とした作品向けの講座を集中的に行おうと思います。


本日はジャンルについてです。現代だと現代ラブコメ、スポーツ物、ホビーアニメ系、ミステリー位しか……と言う人も出てきそうですが、現代を舞台にしてもファンタジーは作れます。先に結論を言うと「異世界をメイン舞台に固定しなくてもファンタジーを書くことは可能」と断言できるでしょう。


特に現代ファンタジーは、2010年辺りの時代でヒットしたジャンルです。灼眼のシャナ、東京レイヴンズ辺りが該当しますね。異世界転生や異世界転移でなくてもファンタジーが作れる典型例です。


ローファンタジーと言うのもありますが、こちらは現実世界と異世界の割合で変化するので、ここでは取り扱いません。


現代でファンタジーと言うか魔法的な要素と言うと、ハリーポッターや魔法少女カテゴリー辺りも思いつくでしょう。もしくは、ログ・ホライズン等に代表されるようなVRゲームを舞台にしたファンタジーと言うのもあるかもしれません。


なので、「現代を舞台にしたファンタジーなんて」とあきらめずに、書きたい舞台が異世界以外であれば、現代ファンタジーも視野に入っても問題はないはずです。


現代世界を舞台にして魔法や神話などを取り入れた作品で、実は成功事例が存在します。ここではあえて説明するまでもない、Fateシリーズですね。


しかし、それ以前にも様々な要素を詰め込んだファンタジー的な作品は存在しました。当時、自分もはまっていた作品で『アクエリアンエイジ』と言うのがあります。この作品が登場したのは、1999年と言う事で……20年近くが経過すという計算でしょうか。


当初は様々な女性キャラが超能力、魔術、獣人、異星人、呪術等の勢力に所属しており、様々なイラストレーターによるイラストも特徴でした。アニメ化もしたり他のメディアにも進出もしましたね。


そう言った成功事例を踏まえると「異世界転移や異世界転生でしかファンタジーはヒットしなくなった」と言う考えは、少しでも改めた方がよいと思います。現地人物を主人公としたファンタジーは今もリリースされており、需要も存在する事を踏まえると、ファンタジーと言っても様々だったりするのでしょう。


色々と脱線している様な個所もありますが、大切なのは「現代を舞台にしてもファンタジーは成立する」と言う事を覚えておいてください。これを覚えるだけでも様々なジャンルを生み出せるという事で、題材の選択肢が増えるはずでしょう。

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