・今回のテーマ

実は金曜にネタが浮かんだ関係で、これを書いていたりします。更新はタイマー予約です。

今回はタイトル通りです。パロディなのか、そうではないのか……と言う部分について。ただし、著作権的な話題は行いません。その辺りを期待していた方には先に謝っておきます。

パロディと言えば、「銀魂」の同じジャンプ作品ネタ、ガンダムネタとかプリキュアネタは有名ですよね。ガンダムに関してはアニメ版の制作がサンライズだった事で悪ノリも加速しましたが……。

しかし、パロディは一種のもろ刃の剣です。「気付かれてはまずいのがパクリ、気付かれないとまずいのがパロディ」とは言われていますが、場合によっては非常に危険と言う。実際、おそ松さん1期の第1話と言う放送のみで封印された伝説のパロディ回もある訳ですが……。

その一方で、異世界転生や異世界転移物では、ある設定が出る度に「あの作品のパクリ」と言う様な揚げ足取りにも似たようなやり取りも展開されたりするのですが……今回解説するのは『そっち』方面ではありません。

・Re:CREATORS

様々な漫画やアニメ、ゲーム作品の登場人物が現実の世界にやってくるという異色のアニメ作品です。この触れかたは、もしかして以前のSSSS.GRIDMANと同じ方式か……と思った方は正解です。

その為には、どうしても触れないといけない用語があるので、それに触れようと思いますが、Re:CREATORSのネタバレ注意でお願いします。

・被造物

既に上で触れたとおりに、レクリ世界における創作物に出てくる登場人物が現実世界に現れた存在、それが被造物です。

様々な作品の被造物が出てきますが、中には元ネタが分かるような人物も数人いたり。さりげなく、現実世界には姿を見せていませんが実際に出版されていたりする本、アニメ作品のジャケットなども小道具として出ていたり。残念ながらそうした作品からは登場しなかった訳ですが……出ていたら、出ていたでスパロボみたいな展開になっていたでしょう。

その中の登場人物で、煌樹まみか（きらめき・まみか）と言う人物が出てきます。彼女は、劇中で放送されているアニメの登場人物の一人で、その作品では主人公に該当します。カテゴリーとしては魔法少女系出身であり、必殺技もそれと分かるような演出が用意されているのに加え、何故か変身前の姿で主人公達に接触しようとしたら、子供たちに囲まれてしまうという……そんな初登場シーンでした。

まみかは魔法少女カテゴリーですが、魔法少女まどか☆マギカ等の様なタイプの深夜アニメにあるような魔法少女ではなく、むしろニチアサに放送されているプリキュア枠に該当する様な魔法少女なのです。元ネタ自体が分かると、「ああ、そう言う事か」と納得する場面はあるでしょう。彼女以外にもレクリエイターズには様々な被造物が登場し、それらの人物それぞれに元ネタと思わしき物があったりします。

何故にレクリエイターズを例えに出したのかと言うと、以前に「大本のジャンル、２番目のジャンルが被る辺りまでは止む得ません。大事なのは、第３のジャンルです」（第10回参照）と前に言及しました。元ネタが分かりやすいような登場人物がいても、それ以外の要素でオリジナリティを出せれば何とかなる物なのです。

（おそ松さんのアレは、あまりにもアウト過ぎた事例）

登場人物として魔法少女を出しても、メインは魔法少女なのか、それともジョブの一つなのか、駒の一種なのか……それだけでも見方は変わるのではないのでしょうか？