第12回:主人公の強さ設定あれこれ

・今回のお題

ずばり、主人公の強さです。異世界転移及び異世界転生物では「異世界に召喚したので、能力を1つ与えましょう」的な事で能力を与えられます。もしくは魔法のアイテムの類に選ばれたり、変化球では「能力を与えましょう」と言ってきた女神を所有物に……と言うのもあります。最後はこのすばのカズマですね。


創作上で登場した最強キャラは色々とあるかもしれませんが、ある意味で最強なのは彼だと思います。ずばり、黄金バットです。紙芝居の時代から存在するヒーローで、古さで言えば仮面ライダーやウルトラマンより古く、スーパーマンやバットマンよりも古いヒーローなのです。


彼の強さは「強い!絶対強い!」や「バットさん」と言えばネット世代の方でも分かる人はいるでしょうか。その強さは理不尽と言ってもよく、なろう作品の主人公よりも明らかに強いのは言うまでもありません。強さの桁を踏まえてもなろう系主人公で彼に並ぶ者はいないと言ってもいいかもしれませんが、探せばあると思うのでレアケースとだけ。

(スパロボの様なクロスオーバー系で共演したら、明らかに彼だけ浮いてしまう位にバランスブレイカーなのです)


強すぎる主人公と言うのは、それだけ完全無欠で敗北もないので飽きられてしまう傾向にあります。やはり、何かしらの弱点は必要なのです。「俺TUEEE」に代表される無双系も、勝利を続けるような展開ばかりでは「これも同じか」とか「この作品って以前に見たっけ?」等と飽きられてしまうでしょう。その辺りは前回のアイディアの箇所も参照の方向でお願いします。


そう言った強すぎる主人公をうまくコントロールできるのか……それも作者の裁量にゆだねられます。いわゆる「テンプレ系」は、これが一番のネックになるでしょう。キャラに振り回されては、せっかくの作品も崩壊してしまい、エタる危険性も高くなります。エタらないようにする為にもプロットを組み立てるのが重要になりますが……。


ピクシブでも見かける交流系の企画でも最強キャラは禁止されているので、最強キャラがどれほど扱いづらいのか分かるでしょう。


だからと言って、最弱過ぎても面白くありません。RPGのレベル1から鍛える系作品であればよいのですが……これもピクシブ等の交流企画では禁止されていたりします。理由は最強キャラと同じでしょう。ずばり、扱いづらいです。


重要なのは、作品の内容に合わせた強さに調整するのがベストです。そのトータルバランスを見極める為にも、様々な作品を見て自分のキャラはどれ位の強さに合わせるべきなのか……勉強する事も大事なのです。


それ以外にも書きたいネタがあるのですが、これは次回に回します。


・次回予告のようなもの

「荒野の七人」は「七人の侍」をリメイクした物と言うのは、映画好きであればご存じのエピソードです。


アニメ「銀河烈風バクシンガー」のモチーフになっているのは「新撰組」と言われております。実際、それを思わせるような登場人物の名前や設定が出てくるので、分かる人には分かるかもしれません。


それを踏まえたお題です。ある意味でも自分のプロットの作り方「起承転結」で言う所の「起」に当たる所なのですが……。

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