桜崎あかり流創作ノウハウ、教えます！

第４回：プロットを組んでも話は変わる

・前回のまとめ

『恵方巻きの大量投棄問題』のニュースと「コンビニのアニメ・ゲームコラボ」を融合し、「コンビニ各社は節分の恵方巻きの販売に変わって、各種お菓子を購入する事でアニメ・ゲーム作品とのコラボしたクリアファイルをもらえる」というネタが完成、舞台も草加駅近辺のコンビニ、登場人物もコンビニの客が主人公として中心となる話になっていきます。

そして、コンビニのロケハンをしなければ話もリアリティが……と言う話を受けて情報収集し、話は作られていきます。

・本日のお題

実は「イースポーツオブサンダーボルト」の噺になりますが、当初の企画書から色々と変更になってきているので、そこらへんのお話をしようと思います。

プロットの作成方法は、各自で調べれば分かりますが「取扱説明書」の様な物と言えば分かるでしょう。

しかし、プラモデルでも説明書通りに組み立てる人とオリジナルカラーリングや改造を加える人もいるかもしれません。つまり、プロットを組んだとしても臨機応変に話は変わるのです。

実際に起きた事件があるのでネット炎上を避けるためにカット、あまりにもグロシーン等がアレ過ぎるので話を差し替える、似たようなシーンのあるマンガやアニメを見つけたのでパクリと言われない為に変更する……色々と理由は探せば見つかりますね。

（特に商業出版を目指したい人は、３番目の話は重要です。リスペクトと言う意味で少し手直しをする場合等は別として……）

それを考えると「異世界転移」や「異世界転生」といった分野は、ある意味でもネタ被りを避けなければいけない箇所が出てくると思います。迂闊なネタ被りをしたくない場合は現代物等の別ジャンルを書くといいかもしれません。

（異世界物が書けないので現代物が多い自分の場合は、この心配はなさそうですが）

結論としては説明書通りに組み立ててもよいのですが、ある程度の調整が出来るようなスペースを空けておくのも、作品の執筆に詰まった時や上記のトラブルに発展した際に役に立つでしょう。