第2回:舞台が先か登場人物が先か

・前回のまとめ

『恵方巻きの大量投棄問題』のニュースと「コンビニのアニメ・ゲームコラボ」を融合し、「コンビニ各社は節分の恵方巻きの販売に変わって、各種お菓子を購入する事でアニメ・ゲーム作品とのコラボしたクリアファイルをもらえる」というネタが完成しました。


さて、これをどう発展させるか……。


・本日のお題

「舞台を先に決めて、それに似合う人物を次に考える」人と「登場人物を先につくって、舞台は人物に合わせる」人がいると思います。


これに関しては、残念ながら正解はございません。人によってキャラが先に思いつきやすい人と舞台が先に思いつく人と別れているからです。どちらが合うかを何作か書いていくことで、どちらがあっているのか決めた方が作業効率も上がるでしょう。自分も、これが一番の悩みの種でケースバイケースが多いです。


今回は登場人物を先に決めて、舞台を後に決める手法で行きます。舞台が先と言う人は舞台→人物の順序になるだけですので……。


・早速実例を交えて(登場人物)

コンビニと言うと、数人の店員がいるのは分かるでしょう。そして、お客が来ます。主役をどちらにするかで、どちら視点なのかが決まると言っても過言ではありません。今回はグッズを手にする方のお客を主人公とします。


主人公が決まったら、主人公だけでは何も出来ません。コンビニの店員が必要になります。店員は数人位と言うケースが多いので、今回は3~5人ほど設定しましょう。


全員を名前ありキャラにしてもよいですが、下手すると登場人物の自己紹介や設定語りだけで文字数が増えてしまい、単純に設定資料集か何かになってしまいがちです。商品を購入する際のレジ係、店長以外をモブキャラにします。ある程度の性格を付けて、熱血店員Aとか冷静店員Bとかみたいにするのも手でしょう。

(もしかすると、書籍化やアニメ化等でモブキャラもオリジナルキャラに昇格する可能性もありますが、ここでは置いておきます)


コンビニ店員は決まりました。それ以外はどうしましょうか? コンビニに行った事のある人には分かりますが、お客は欠かせません。主人公以外にもお客がいないとお店としても成り立ちません。主人公だけしか客がいないと、そのコンビニが繁盛しているのか分かりませんので注意が必要です。もしかすると閉店危機なのかもしれません。あるいは、地方のコンビニかも……。

(そこから某スクールアイドル物をコンビニアイドルにしたり、某ファミレス格ゲーみたいにコンビニナンバーワンを決める格闘技大会がある……とかでしたら閉店危機からの成り上がり等もアイディアとして出てくるかもしれません)


今回は、色々とあるかもしれませんが駅に近いコンビニにします。丁度、これで舞台の方に進めます。


・早速実例を交えて(舞台)

※基本的な舞台設定の作り方は、ざっくり省略します。それらを知っている事が前提で桜崎流を説明する形です。


コンビニと言うと、駅前だったりビル内や駅中にあったりもします。今や日本全国だけでなく世界でもコンビニは存在する時代です。さすがに世界規模と舞台を決めてしまっては、長編過ぎて「何時終わるのだろう?」と思われるので大風呂敷を広げ過ぎるのは禁物です。「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドや小説家になろう等における「エタる」(ぶっちゃけると未完結)危険性が高いので、適度に風呂敷を折り畳める世界観にする事をお勧めします。


世界規模は無理でも日本国内だけなら……と考えがちですが、それでも都道府県の数的に〇〇編を5千文字やるだけでもかなりの数になると思います。最初から長編は危険と言うか、ある程度の文字を書く作業をした人でないと集中力は続きません。自分もアニメ・特撮視聴感想等をブログで書いていますが……。


今回は草加駅前と近場のコンビニ、それとゲーセン、市役所と言った場所にスポットライトを当てます。この段階で、ゲーセンの客等もモブキャラで使えるようになりましたね。


それ以外はどういう風にしていくのか、と言うと何も書きません。スポットライトを当てた場所以外にも店などはあるでしょう。しかし、それらを主人公が通過する度に書いていくと……もうお分かりですね。旅番組をラノベみたくするのであれば、目に入ったお店等を描写するのはありですが。自分の場合は、描写し過ぎて肝心な視点は何処にあるのか、と言った部分で悩むので。


一応、その辺りは主人公に若干でも語らせたりする、コンビニの場所説明で少し描写してからその後は省略もありかもしれません。


舞台に関しては「自分の作品設定を騙り過ぎない」のと「設定資料集等のようにならないように描写する」と言う事を守って小説を書けばよいと思います。

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