懷汝夢

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 寄 遠 人


 遠人ゑんじんに寄す

韜光たうくわう屛幕へいまく一燈いつとうすず

夜半やはん 書窗しよさうに月はひとり明らかなり

我に許せ吟情ぎんぜう おもなんぢが夢

佳期かき再會さいくわい 笑ひて相迎あひむかへん


【語釈】

韜光たうくわう:「光をつつむ」こと、才能をつつみ隠すこと。

屛幕へいまく:「おおい」幕。現代中国語ではディスプレイ画面をも指す。

吟情ぎんぜう:詩歌を作りたくなる気持ち。

佳期かきき時節。


※韻は下平声八庚の清・明・迎、平起式七言絶句〔平字○/仄字● /平仄両様字△〕


彼方に燃ゆる青光を仰ぎ見つつ。




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