旭旆

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 新 禧

卿 雲 靉 靆 歳 華 新

瑞 氣 氤 氳 報 令 辰

聖 代 仁 風 天 又 霽

欣 々 旭 旆 帝 城 春


 新禧しんき

卿雲けいうん靉靆たなびきて歳華さいくわあらたなり

瑞氣氤氳いんうんとして令辰れいしんしら

聖代せいたい仁風じんぷうふたたるれば

欣々きんきん旭旆あさひひらめ帝城ていじやうの春


【語釈】

卿雲けいうん:吉事の兆しとなる雲。慶雲。

靉靆あいたい:雲などが棚引くさま。拙詩では「靉靆たなびき」と訓じた。

歳華さいくわ:年月。

氤氳いんうん:気が立ち込めるさま。

令辰れいしん:めでたき日。

仁風じんぷう:仁徳を遍くする恵みの風。

旭旆きよくはい:日の丸の旗。拙詩では「旭旆あさひひらめく(日の丸がはためく)」と訓じた。

 ※『角川大字源』には「旆」の近世における古訓として「ヒラメク」を載せる。


※韻は上平声十一眞の新・辰・春、平起式七言絶句。和習強きことご寛恕を請う。


備考備忘:


〔平字○/仄字●〕 

【起】〇〇●●●○韻

【承】●●〇○●●韻

【転】●●〇〇〇●●   

【結】〇○●●●〇韻


※令和五年元三がんざん、新年一般参賀再開と参賀への敬宮殿下初度御親臨とを言祝ことふぎて。

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