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2023年4月4日 09:08
春風に吹かれてゆかし海棠に和む面影過ぎゆく日々に海棠、彼方此方で見かけています。かわいらしい花ですよね。ささやかながらの返歌をお送りします。
作者からの返信
中澤 樣この度もご高覧下さいまして有り難うございます。そして何と、御歌を頂戴してしまいました! 重ねて御礼申し上げます。私は御歌を拝読しまして真っ先に、中澤さんがお母様のお姿をお詠みになったのではないかとの印象を持ちました。春の麗らかな陽射しの下に、詠者の煦かな眼差しの感じられたからです。けれども、否然し、花をご覧になって御自身が何事か昔のことを思い出されたのかも、などと、他にもあれやこれや思い巡らせております。「過ぎゆく日々」とはどのようなものだったのか……積み重ねてきたことの慥かさの中に、何処か一抹の寂しさも混和するようです。海棠に誰かの面影を重ねてしまうのは、「海棠の睡り未だ足らず」というあの、玄宗が酔後の楊貴妃をこの花に喩えた故事の所為もあるでしょうか。
春風に吹かれてゆかし海棠に和む面影過ぎゆく日々に
海棠、彼方此方で見かけています。かわいらしい花ですよね。
ささやかながらの返歌をお送りします。
作者からの返信
中澤 樣
この度もご高覧下さいまして有り難うございます。
そして何と、御歌を頂戴してしまいました! 重ねて御礼申し上げます。
私は御歌を拝読しまして真っ先に、中澤さんがお母様のお姿をお詠みになったのではないかとの印象を持ちました。春の麗らかな陽射しの下に、詠者の煦かな眼差しの感じられたからです。けれども、否然し、花をご覧になって御自身が何事か昔のことを思い出されたのかも、などと、他にもあれやこれや思い巡らせております。「過ぎゆく日々」とはどのようなものだったのか……積み重ねてきたことの慥かさの中に、何処か一抹の寂しさも混和するようです。
海棠に誰かの面影を重ねてしまうのは、「海棠の睡り未だ足らず」というあの、玄宗が酔後の楊貴妃をこの花に喩えた故事の所為もあるでしょうか。