月入櫺

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 初 秋 夜 坐

夜 讀 涼 檐 一 點 螢

何 来 灝 氣 太 清 泠

殘 蟬 啼 罷 不 知 處

搖 扇 相 邀 月 入 櫺


 初秋しよしう夜坐やざ

夜讀やどく涼檐りやうえん一點ひとつほたる

いづくよりか来たる灝氣かうきはなはだ清泠なり

殘蟬ざんせんみてところを知らず

あふぎゆるがせて相邀あひむかへば月はれいらんとす


【語釈】

涼檐りやうえん:涼しい軒辺のきべ

灝氣かうき:天上のすがすがしい大気、秋の清気。

相邀あひむかへば:誘い合えば。

れい櫺子れんじ窓。


※韻は下平声九青の螢・泠・櫺、仄起式七言絶句。


備考備忘:


〔平字○/仄字●/平仄両様字△〕 

【起】●●〇○●●韻

【承】〇〇●●●○韻

【転】○○○●●○●

【結】○●〇〇●●韻


※令和四年の立秋を迎えて

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