映漣漪

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水 榭 觀 蓮

倚 欄 俯 視 六 郎 池

遠 近 萍 生 帶 露 披

蕩 漾 魚 游 荷 葉 動

不 圖 孤 影 映 漣 漪


水榭すいしやはちす

欄にりて俯視ふしせる六郎りくらういけ

遠近をちこちうきぐさせうじ 露を帶びてひらけり

蕩漾たういやうとしていをあそべば 荷葉かえふの動じ

不圖はからずして孤影こえい漣漪れんいに映ず


【語釈】

水榭すいしや:水辺に臨む四阿。水亭。

六郎りくらう:蓮の華。則天武后の寵臣であった張兄弟の弟昌宗(六郎)の美が蓮華に喩えられた故事から。

蕩漾たういやう:静かに揺れ動くさま。

荷葉かえふ:蓮の葉。

漣漪れんい:さざなみ。


※韻は上平声四支の池・披・漪、平起式七言絶句。


備考備忘:


〔平字○/仄字●〕 

【起】●〇●●●○〇(韻)

【承】●●〇○●●〇(韻)

【転】●●〇〇〇●●   

【結】〇○〇●●〇〇(韻)





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