応援コメント

ひめこと」への応援コメント

  • こんにちは。

    『〔私訳〕かざしの姫君』を拝読し、URLから飛んで参りました。
    この和歌は本当に素晴らしいですね。
    まるで古典の世界から飛び出してきたように感じられます。

    それでありながら、姫君が真名、菊の精が仮名を用いているところが現代的な感じもして、素敵だなと思いました。

    子供みたいな感想しか書けなくてお恥ずかしいのですが、感動いたしました。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    釣舟草樣

    初めまして、工藤行人です。
    この度は複数の拙文ご高覧下さり、★や応援、フォロー、そしてまたこちらにはコメントまで頂戴しまして誠に有り難うございました。『〔私訳〕かざしの姫君』のURLからお運び下さったとのこと、ご足労をお掛けしてしまい恐縮に存じます。

    先ずは「感動」のお言葉、大変嬉しいです。必ずしも勤勉な書き手ではない私が、文量は僅かながらも初めて投稿を毎日行って完結させたのが『かざし―』だったものですから思い入れも深く、擱筆後も余韻に任せてあれやこれや思い巡らしているうちに「ひめこと」を偶成するに至った次第でして、これは予て跋文に代えて用意していた「花挿姫」のカウンターパート、姫君からの漢詩に対する菊の精からの和歌による返しといった趣向の積もりで、拙私訳に最後までお付き合い下さった読者の皆さんへの感謝を込めたオマケとして追補したものでした。

    「姫君が真名、菊の精が仮名を用いているところ」、前近代ではあり得なかったでしょうけれど今なればこそのコトバのジェンダーレスの趣、これに「現代的」との御評を頂戴し、成る程と著者ながらに肺腑を衝かれた思いでおります。

    ところで先だっては私の方こそ御作にお邪魔しておりながら、無言の★だけお送りしてご挨拶しておらず失礼致しました。
    実は坂本忠恒さんのtwitterで拝見して釣舟草さんのことは以前から存じ上げておりまして、御作『1949年夏、黄金の骸骨を探しに』が、これは社交辞令ではなく気になっていたところでした。と言いますのは、御作への評価や感想の中に「考証」への賛辞が多く含まれていたからなのです。

    私も史実の中に虚構を雑ぜた散文を幾つか書いておりますだけに、骨の折れることも多い(とは言い草、実はこれこそ大いなる愉しみであり得る)「考証」によって確定される史実(=歴史)と、小説の本体である虚構とが齟齬を来さないよう整合性を取りながら一つの「物語」を織り出すに当たっての、その両者の「按配」には強い関心を持っております。純粋に作品として拝読する愉しみとは別に、そういった「按配」の観点からも何かヒントを頂戴できるのではないか、などと厚かましいことを考えておりますこと、何とぞお聴しくださいますよう……。

    そういった訳ですから、いま少し続きそうな年始の喧噪が一段落した頃合いを見計らって、落ち着いて拝読しにお邪魔できればと機を窺っておりますので、その折はどうぞ宜しくお願い致します。

    初めてのお返事にもかかわらず要を得ない雑談のような冗長なご挨拶、重ね重ね失礼致しました。叶いますならば、懲りずにまたお運び下さいますと幸甚です。

    編集済

  • 編集済

    敬愛する工藤行人様

    最近、文も心も乱れがちな私にとって、工藤様の御作はまことに得難い矯正の機会になっております。(どうか、この矯正という言葉を、悪い方にはとらないでいただきたく思います)

    工藤様のお使いになるような豊穣な語彙の数々を、まだ、使いこなすことのできない未熟な私ではございますが、いずれは......と、言う思いで以て日々精進しております。

    今後とも、勉強させていただきたく存じます。

    作者からの返信

    坂本樣

    この1週間、折々に応援ボタンやtwitter上でのいいね、リツイートなど本当に有り難うございました。「私訳」はお陰様で、何時もより多くの方々にご高覧を賜ることできたようです。感謝申し上げます。

    さて、その「私訳」のスピンオフとなります拙歌、如何でしたでしょうか。拙文がなにがしか、坂本さんのお役に立てておりますなら倖いですが、お見受けしますにお仕事も随分とお忙しいご様子、時節過ごし易くはなりましたものの呉々もご自愛下さい。私など、颱風が齎す気圧の変化で偏頭痛が例年以上に強く出て困っておりますよ……。

    拙文は「語彙の型録」を標榜して起筆したものですから、「いずれは」なんて仰らず、お目に留まった語彙の共有などお試し下さいますと、これに勝る悦びはありません……というより、抑も言語は人類の共有財産でしたね、僭越でした。ただ、その事実を忘れてしまう自分を戒めねばならないと思い乍らも、私の気に入りの語彙が、別の方の御作で新たな息吹を与えられた異なる装いで嵌め込まれて耀いているのを拝読することは、私にとってカクヨムでの私かな楽しみでもあったりしますもので……などと戯れ言をお聴し願いつつ、今後もご健筆をお祈りしております。

    編集済