応援コメント

彩虹長」への応援コメント

  • 漢詩は「平仄」を組み合わせることによって、美しいリズムを生むのですね。語彙を定型に当てはめて作るとはパズルのよう……御免なさい。漢詩には全く無智で、こんなコメントしか出てきません。漠然と、
    【起】で雲が空を阻み
    【承】で風が雨をもたらす雲を運び雷が鳴り
    【転】で運ばれた雲から雨が降り  
    【結】で爽やかな虹が架かる
    光景を想像致しました。「荷気」が齎す香りでしょうか。「虹」が極楽的な場所へ通じているかのようにも思われます。人間も虹の橋を渡って此の世ではない天へ行けるのでしょうか。虹の橋で愛猫が待っていてくれたら嬉しい……愛猫家の私の独り言でした。失礼しました。

    「久邇香水」は以前にも教えて頂きましたね! 香水に託された心が東洋的で上品です。茉莉花あるいは薔薇がベースなのですね。香り付け、私もしています。手書きの文通で繋がる友人が居りまして、レターセットに香り付けしたところ、好評でした。
    追加で教えて頂いたトムフォードの香水も、品の良い容器に入っていますね。夏は柑橘系でさっぱり、冬はバニラ系でこっくりが良いですね。たまたま検索した説明文では「ブラック・オーキッド」が、あまりにも美味しそうでした。トップにブラックトリュフ、ラストにバニラ! いずれも洗練された芳香なのでしょう。きっと工藤様に似合いますね。
    スイドリームスは「お菓子」を連想させる芳香でもあるようです……「家でケーキ焼いてきたんですか?」と、今は無き教室の同僚に訊ねられたことを思い出しました。お試しの際は、お気を付けて(?)ください。おやすみなさいませ。

    作者からの返信

    宵澤樣

    深夜に「虹の橋」を渡ってお出で下さり有り難うございます。いきなり横道に逸れてしまって恐縮なのですが、「虹の橋」と言いますと私などは「ニーベルングの指輪」の第一幕の最後、ヴォータン以下の神々が「虹の橋」を渡ってヴァルハラへと入城するシーンを想起してしまいます。ドンナーのミョルニルが雷を呼んで、フローが掛けた虹の橋が城へと伸びていき、神々がそれを渡ってゆく時のハープの音色を聞いていると、何やら安らかな睡りにつけそうな心地がして来るのです……。

    閑話休題。仰るように漢詩はパズルそのものですね。平仄の規則が決まっているため、書きたいことに対して、使える字の不如意が常に付き纏いますから、弥が上にも語彙力が強化されていくようです。作詩への思いは永らくあったのですが遂に今年から始めまして、当拙詩で三作目となります(本当は何方かに師事できると善いのですが……)。そのような拙詩、恐らく未だ未だ拙く、内容も何と言うことはない、強いて言えば殊なる内容のないものではありますが、それでも情景をお汲み取り下さって大変嬉しかったです。先々週でしたか、雨後に二重の虹が掛かった日がありまして、それに託けてつい筆を趨らせてしまいました。その虹と「荷気」から、天上の楽園に遊ぶご愛猫のお姿を思い出して下さったとのこと、字句が少ないだけにそういった想像の翼を広げて戴けたのでしょう。因みに私も犬と猫ならば猫派でして、国芳の描くような躍動的な姿もさることながら、やはり昔の「ゲゲゲの鬼太郎」に出てくる妖怪「すねこすり」のように、香箱座りした猫の姿が一等好もしく思われます。

    香箱から香りのお話を。お手紙に香り付け、奥ゆかしいですね。私も昔、祖母からの手紙の中に文香が入っていたことがありました。微力ながら、こういう文化は大切にしていきたいものです。そういう然り気ない心遣いは、身だしなみにも通ずるのでしょう。「久邇香水」、私は京都で買い求めるのですが、今年はまだ一度も行けていないのでどうしたものかと思案しております。茉莉花も薔薇も雑じり気の無い、本当に花の香りそのものという印象。お土産として、知人にも好評です。

    スイドリームスは「お菓子」の香りにも形容されるのですね。白檀で香り付けした「バニラ」扇子、ブラック・オーキッド……何やら「お菓子」塗れになりそうです(笑)……気をつけます!

    それから水紅色(水紅いろ)のこと。私としたことが……!! 『ブリキ罐』でした!!! 以前に伺った「色辞典」のお話と混同して記憶しておりましたよ。やはり『ブリキ罐』、一時に読まずにゆっくりと味わえば善かったと今更乍ら読み返しております。

    ところで、私が三吉先生とヒナノさんの行く末に邪推を働かせてついつい口走ってしまった『痴人の愛』、お心に掛けて下さっていたのですね。月島夫妻は譲治さんとナオミのようにはならないでしょうから、要らぬ杞憂でしたか……。

    最後に随想録。眠られぬ夜がここ最近は幸か不幸か減っております。秋ともなればその夜長に綴る機会もありましょうから、いま暫しお待ち下さいませ。あるいは、一層のこと「熟寝(うまい)した朝の起き抜けに綴る随想録」とでもしてしまいましょうか……

    などと、今夜も漫筆を失礼致しました。お息みなさいませ。

    編集済